「一番は4大リーグで」鎌田大地が語る『理想の移籍』。来季はビッグクラブ、あるいはフランクフルト残留も?
鎌田大地。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
日本代表として15日、今シリーズ最終のキルギス戦。
[W杯アジア2次予選] 日本 – キルギス/2021年6月15日19:25/パナソニックスタジアム吹田
日本代表のMF鎌田大地が6月14日、オンラインによる取材に応じて、キルギス代表戦に向けた抱負を語るとともに、注目される新シーズンの動向に関わる「ステップアップ」についての自らの考えを語った。
「一番は4大リーグで、チャンピオンズリーグの出場権を獲れるところが、一番いいチームだと思います。ただそれ以外でも、今はアヤックス、ポルトは常にCLに絡んでいますし、そういった地方でも名前が知られ、歴史のあるクラブも僕にとってはすごくいいところだと思います」
鎌田はそのように理想について語る。
「ワールドカップで優勝できるようなチームの選手を見ると、そういった4大リーグでスタメンを張っていても、試合に出られない国もあります。そういうチームで日本代表のみんながプレーしていけたら、本当にワールドカップ優勝を目指せると思います。僕たちはそういうチームを目指していかなければいけないかなと感じます」
また新天地を選択する基準として挙げたのが、「目指しているチームに辿り着けること」だ。
サガン鳥栖でプレーした1年目のオフ、Jリーグの他クラブに移籍する可能性もあった。鎌田自身も「もっといいチームでやりたい」という思いもあった。
ただし、そこで国内移籍すれば「1年ですぐ出してくれるところはなかなかない。移籍して2、3年プレーすれば、もう年齢的に若くないと思っていました。鳥栖でプレーして直接海外に行くのがいいと思いました」。
子供の頃からの夢に少しでも近づくための選択を、鎌田も考えてきたという。
「フランクフルトでも昨年ステップアップしようと思えばできましたが、それはちょっとのステップアップ。またそこで2、3年いると、年齢的にチャンスは減ると思い、フランクフルトでプレーして上を目指すのが早いと考えて残りました。目先のお金やちょっと格上のクラブに行くのもいいと思いますけれど、僕の目指したいところはそこではなく、将来的なことを考えてのことでした」
もちろん監督交代で起用されなくなるリスクもある。逆のケースで、チャンスを得る場合もある。移籍したら獲得に携わった監督が退任していた、という話はもはや日常茶飯事である。そのあたりは、もはや「ギャンブルです」とも言う。
鎌田は今季ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトのトップ下に君臨してリーグ5得点・15アシストを記録し、チームを5位に導いた。4位までに与えられる念願だったUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権は逃した。
現在CL出場権を獲得したスペイン1部セビージャFCが鎌田をリストアップしていると噂される。ただし高額な移籍金を支払うだけの体力がないと言われる。
鎌田は2023年6月までフランクフルトと契約していると言われる。チームは来季CL出場を逃したものの2年ぶりのヨーロッパリーグ(EL)出場権は掴んでいる。もう1年フランクフルトの中心選手となって、この2つのコンペティションに臨む――こともあり得るか!?
そして日本のトップ下は最終予選の先をも見据え、「世界の戦いを考えると、ボールを持たれる試合も増え、そこでカウンターに持ち込むこともチャンスにつながってくる」と、速攻の精度向上もポイントに挙げた。
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[文:サカノワ編集グループ]