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鎌田大地がレアル・マドリーから決定機、クルトゥワに阻まれる。UEFAスーパーカップ、ヴィニシウス→ベンゼマ弾などフランクフルト0-2で敗れる

UEFAスーパーカップ、レアル・マドリード相手に攻め込むフランクフルトの日本代表MF鎌田大地。(Photo by Alex Grimm/Getty Images )

長谷部誠はベンチ入りも、出場機会を得られず。

[UEFAスーパーカップ] レアル・マドリード 2-0 フランクフルト/2022年8月10日21:00(日本時間11日4:00)/ヘルシンキ・オリンピックスタジアム

 UEFA(欧州サッカー連盟)チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)の王者が激突する「UEFAスーパーカップ」、レアル・マドリード(CL王者)が2-0でアイントラハト・フランクフルト(EL王者)に勝利を収め、今季“1冠目”を獲得した。

 レアル・マドリードは、前線にカリム・ベンゼマ、ヴィニシウス、フェデリコ・バルベルデ、中盤にはカゼミーロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースが配置される本気モードの陣容。今季初の欧州で臨む実戦とあって、立ち上がりは不安定さもあったが、次第にテンションを高めて連係も噛み合っていった。

 対するフランクフルトは、直近のドイツ・ブンデスリーガ開幕のバイエルン・ミュンヘン戦で1-6と大敗。躍進の原動力となってきたセルビア代表MFフィリップ・コスティッチがユベントスFCへの移籍が決定的になり、このフィンランド遠征には帯同しなかった。

 布陣は従来の3-4-2-1を採用。マリオ・ゲッツェに代わって左シャドーに日本代表MF鎌田大地、左ウイングバックには加入2年目のクリストファー・レンツが起用された。オリバー・グラスナー監督が左サイドの“バランス”を模索していることが分かる起用法に。

 すると開始14分、フランクフルトが両チーム最初のビッグチャンスを作り出す。右サイドで組み立てたあと、中央でパスを受けた鎌田がDFをかわして左足で狙い澄ました一撃を放つ。しかし、立ち塞がったレアルの守護神ティボ・クルトゥワにセーブされてしまう。

 そのあとヴィニシウスの会心のショットが、フランクフルトゴールを襲ったが、ゴールラインぎりぎりでトゥータがスーパークリアを見せる。

 このビッグプレーで試合は一段と引き締まった。ただ会場の熱気も後押しして、30分あたりから、レアル・マドリードのエンジンが一気に温まっていく。

 すると37分、コーナーキックの流れからダビド・アラバがヘッドで押し込み、ついに白い巨人が均衡を破る。

 このあとベンゼマも決定的なショットを放つなど(枠をギリギリ捉えず)、レアルが完全に試合を掌握。フランクフルトはなかなかシュートまで持ち込めなくなる。

 そして65分、ヴィニシウスの左クロスにベンゼマが少し下がりながらタイミングを外して放つ玄人な技ありシュートで2点目を奪う。

 フランクフルトは2列目に交代出場のゲッツェ、ボランチに鎌田を起用する4バックの布陣もテスト。しかし後半はシュート1本しか打てなかった。

 結果、2-0でCL王者が貫録の勝利。ただ敗れたとはいえフランクフルトも、今後へ通用したこと、通用しなかったこと、ともに収穫ある一戦となった。

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