【浦和L】赤きダイヤの“輝点”高橋はな「今のままでは優勝は厳しい」。INACとの大一番を経て
浦和Lの高橋はな。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
成宮唯もまさに同じことを…。
9月21日に行われたWEリーグ7節、首位・INAC神戸レオネッサと2位・三菱重工浦和レッズレディースの大一番は1-1で引き分けた。
両チームが持ち味を発揮し、観客を魅了する攻防を繰り広げたなか、浦和のCB高橋はなが特に大きな存在感を放った。
20分、自陣から放った高橋のロングフィードが相手最終ラインの裏に抜ける。そして島田芽依がGKの位置を確かめて、ループシュートを沈めた。高橋の正確なキックと視野の広さが、島田の持ち味をも引き出した。
後半、INACが反撃に転じた。途中出場の久保田真生がドリブルでリズムを作り、65分には成宮唯が鋭いターンから同点弾を決めた。
浦和は粘り強く守り逆襲に転じたものの、勝ち越せず、試合は1-1で引き分けた。
高橋は試合後、「今のままでは優勝は厳しいということが分かりました。後半に相手が戦い方を変えてきた時、自分たちがどう対応するかを探し切れなかった。疲れが出始めるとミスも増えてしまった。ここまでの試合で課題が次々に出てきて、それをどう整理して次に活かすかが大事だと思います」と悔しそうに語った。
決勝点を奪い切れなかった神戸の成宮も「もう一つ上のレベルへ行くには、ここを逆転できる力が必要。これが今の実力」と、ドローという結果を真摯に受け止めていた。
浦和は首位浮上のチャンスを逃したものの、課題と向き合う姿勢を一層強めた。その中心にいるのが高橋だ。
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この結果、日テレ・東京ヴェルディベレーザが暫定首位に立ち、INAC、浦和、新潟Lが僅差で追いかける。赤きダイヤモンドの“輝点”となる高橋も、ここからの試合でより真価が問われる。