ベレーザ阪口夢穂が大ケガから復帰。ベンチの声援にガッツポーズで応えて

日テレの阪口夢穂。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ファーストコンタクトは、軽くパスをはたいたプレー。二度目のプレーでは、激しいスライディングを見せる。

[なでしこL 5節] C大阪堺 1−10 日テレ/2020年8月15日/ヤンマースタジアム長居

 日テレ・東京ヴェルディベレーザは5節のセレッソ大阪堺レディース戦、10ゴールを奪う圧巻かつ華麗な攻撃を披露した。スタメンも途中出場の選手も役割を全う。すると87分、最後のカードで切られたのが日本女子代表(なでしこジャパン)の阪口夢穂だった。

 2018年4月、右ヒザ前十字靱帯損傷と内側半月板損傷の大ケガを負い、約8か月もの間、長期離脱を余儀なくされた。そのシーズンを締めくくる2019年元日の皇后杯決勝では数分間ピッチに立った。なでしこジャパンの高倉麻子監督が寄せる信頼は厚く、フランス・女子ワールドカップ(W杯)のメンバーに選ばれた阪口だったが、コンディションが戻ることなく大会を終えた。

 すると帰国後に再びヒザを痛めてしまう。オフには一時契約更新を保留するほど、コンディションは決して良好と言えるものではなかった。

 今回、アディショナルタイムを含めても5分程度ではあった。

 阪口はピッチに戻ってきた。力強くも可憐に咲くなでしこのように。

 ベンチからの声援に右手でガッツポーズを作って応えた阪口のファーストコンタクトは、軽くパスをはたいたプレー。すると、二度目のプレーでは、激しいスライディングを見せた。

 この日前線に入った阪口は何度もボールを呼び込む動きを見せていた。豪快なシュートを放つ! とまではいかなかったが、小さくて大きな、確かな一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピックの開催は1年延期された。開催されるかどうかも分からないが、なでしこジャパンでの阪口の復帰……その期待も膨らむ。とはいえ、この復帰直後のタイミングで、すでに二度、リハビリ生活への逆戻りを経験している。ここは慎重かつ確実に、とは言え、できれば可能な限り早く切磋琢磨しながら再びトップコンディションを取り戻し、チームを支えてもらいたい。

注目記事:【なでしこ】首位タイのC大阪堺、女王ベレーザ戦「10失点」大敗から学ぶもの

[取材・文・写真:早草紀子]

Posted by 早草紀子

Ads

Ads