新潟Lが好調!エース道上彩花、「10番」上尾野辺めぐみを軸に、INAC神戸など上位陣に挑む
新潟L道上が決めた!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
後期に入り白星先行、上位進出なるか――。
[WEリーグ 18節] 新潟L – INAC神戸/2022年4月24日14:00/デンカビッグスワンスタジアム
WEリーグのアルビレックス新潟レディースは4月17日の17節、マイナビ仙台レディースに1-0の勝利を収めた。これで後期に入り2勝2分1敗、17節を終えて7位。上位進出を目指せる位置につける。今週末にはホームで首位INAC神戸レオネッサを迎える。
新潟Lはシステムを3バックに変更。トップ下に「10番」上尾野辺めぐみが入ったことでボールが収まり、足元の技術と高さを備える道上彩花、裏へ抜ける児野楓香の特長が生かされるようになった。そしてマイナビ戦の63分、滝川結女の右からの折り返しを園田悠奈がシュート、そのこぼれ球を道上が落ち着いて押し込み、これが決勝点になった。
「個人的になかなかゴールが決めれていなかったので、まずゴールが欲しかった。やっぱりFWが点を取らないとチームは勝てないと思ったので、そのきっかけにはなれたかなと思います」
道上は「決して器用なタイプではないので……」と謙遜するが、その自覚があるからこそ人一倍努力してきた。ケガにも泣かされ続けてきたが、WEリーグ元年はここまで14試合すべてに出場し、チーム最多6ゴールを決めて得点ランキング3位につける。どれだけゴール前を固められても隙を見逃さない。道上のそのスタイルは変わらない。
この日、道上らの活躍を支えていたのが守備陣だ。5バックになって後方に人数が偏ることなく、中盤の選手もハードワークでカバー。マイナビ攻撃陣をシャットアウトしてみせた。
ボールは持たせるものの、決定的なパスを出させなかった。緻密な分析を重ねてきたなか、初の3バックでの無失点勝利に、チームの戦い方の幅も一気に広がった印象だ。
次節は首位のINAC神戸戦。さらにそのあと、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、三菱重工浦和レッズレディースと上位対決が続く。
道上は「相手ばかり見るのではなく、自分たちのできることを全力でするだけです」と誓う。新潟Lが一つでも上を目指し、堅実に、泥臭く、100パーセントの力を注いでチャレンジする。