【なでしこジャパン】『75分間パス回し』の舞台裏、ハーフタイムのロッカールーム「太さんが一番苦しそうだった」
ベトナム戦に向けて連取する日本女子代表の選手たち。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
今日19時からパリ・オリンピック アジア2次予選最終のベトナム代表戦!
[パリ五輪 アジア2次予選 3戦] 日本 – ウズベキスタン/2023年11月1日19:00(15:00)/ロコモティフ・スタジアム
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が11月1日、パリ・オリンピック2次予選最終戦でベトナム女子代表と対戦する。
ウズベキスタン戦の直後は複雑な表情を浮かべていた選手たちだが、翌日には空気を一掃。練習場では笑い声が絶えない雰囲気の中で練習が進み、すでにベトナム戦へと気持ちは切り替わっていた。
田中美南(INAC神戸レオネッサ)は練習後に改めて、ウズベキ戦での75分間のパス回しについて、最も辛い思いをしていたのが池田太監督であったと語っていた。
「あのような試合は自分たちが望むものではなかったです。ただハーフタイム(池田)太さんが一番苦しそうでした。『こんな試合をやらせてごめん』と……。一番本当にやりたくないのが太さんだっていうのはみんな分かっていて、その姿を見たら誰もその決断に何か思うことはなくやり切ろうと思えました」
田中はそのように池田監督のことを慮った。
ロンドン五輪の銀メダリストでありながら、リオ五輪は出場権を逃している。東京五輪はホスト国枠で出場しており、12年ぶりの切符がかかっている。確率を少しでも上げるための決断だった。
「全ては自分たちがパリ五輪に行くため、そのオリンピックで結果出すための選択。もうベトナム戦に向けていい準備はできています。動きすぎず中盤のパスコースを作りながらタイミングよく降りるところでは降りて、背後に味方に抜けてもらうタイミングを意識したいです」と2次予選最終戦でのゴール奪取を意気込んでいた。
池田監督は「ベトナム戦は我々の本来持っているアグレッシブさを解放する、ゴールに向かう姿勢を出していきたいです。ベトナムのマンマークに苦労する時間はあると思います。そのなかでも我々がゲームをコントロールして、締まったゲームができれば、選手たちも達成感を持って最終予選へ向かうことができると思っています」と語る。
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ウズベク戦での悔しさを含めてこの最終戦に、なでしこジャパンが全力で向かう。試合の模様は NHK BSで中継される。
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