【WEリーグ】RB大宮WOMENが魅せた“前へ向かう”姿勢。大ケガから復帰した大島暖菜の光ったチャレンジ
RB大宮WOMENは新スタイルで可能性を示した。(C)2024 RB OMIYA Inc.
柳井監督「チーム全員で取り組んでいる姿勢を出してくれました」
8月10日のWEリーグ開幕戦、名称が変更されたRB大宮アルディージャWOMENは、ちふれASエルフェン埼玉との一戦、スコアレスドロー発進となった。
大宮は柳井里奈監督のもと、網走キャンプでは強度にこだわり、“前に向かう”意識が強く植え付けられてきた。
スコアレスながら見応えがあり、各ポジションからそのテーマに取り組んでいく意欲的な姿勢が伝わってきた。特に左ヒザ前十字靭帯損傷から復活を遂げた大島暖菜は気持ちの伝わるパフォーマンスで魅了した。
右サイドをドリブル突破からチャンスメイクし、自らも切れ込みシュートを狙い、ちふれの強固な守備陣を動揺させた。75分には、ボールを奪い返した大島が持ち込んだところ倒され、PKを獲得した。
大島は自らこれを決める覚悟を示す。しかし……放ったキックは枠を捉えられず、右へそれてしまった。
試合終了の笛が鳴ると、大島は悔し涙をこぼした。開幕戦でのゴール、そして勝利の重みを痛感していたからこそ、その責任を痛感していた。
それでも大宮の「11番」のその積極性を柳井監督は高く評価していた。
「(PK失敗は)大島にとって辛かったと思います。ただ、相手との間を割って入って行くという選択をしたことで、あのPKにつながりました。チーム全員で取り組んでいる姿勢を出してくれました」
大島本人も「縦への突破を何度か見せられたのは良かったですが、やはりPKを決め切れなかったところに自分の現状を感じます。練習から決め切れるようにしていきます。次は絶対に勝ちます!」と、ゴールへの執着心をさらに強めていた。その気持ちがなければ、アタッカーでありストライカーは務まらない。
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RB大宮WOMENの新たなスタイルを示すことはできた。その手応えを自信に変えるため、次節、初勝利を狙う。チームは8月17日、ジェフ千葉レディースとアウェーで対戦する。