久保建英断念のミラン、レアルの21歳エース候補を“誘惑”
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ブラヒム・ディアスの獲得目前? 「購入オプション」で綱引きか。
新シーズンの前線の陣容を固め切れずにいるイタリア・セリエAのACミランが、レアル・マドリードに所属する21歳のスペイン人FWブラヒム・ディアスの獲得を目指している。スペインメディア『アス』によると、「ミランがブラヒムを誘惑」と題し、交渉は大詰めを迎えているものの、レアル・マドリードは購入オプションを付けることに難色を示しているという。
ブラヒム・ディアスは1999年8月3日生まれ、モロッコ人の父を持つ、スペイン出身の21歳。モロッコとスペインの国籍を持っている。有望株として注目を集めるなか、2019年1月にマンチェスター・シティからレアル・マドリードに完全移籍。未来のエース候補は、さっそく1年目にデビューを果たした。しかし分厚い選手層の壁は高く、2019-2020シーズンは、スペイン1部リーグ6試合・0得点、公式戦通算10試合・1得点にとどまった。
とはいえ、両サイドをこなせる俊英アタッカーはその限られた出場機会の中で、能力の高さを見せつける高いパフォーマンスを発揮してきた。
今回の記事によると、ミランはその潜在能力に目を付けたという。
ミランは、レアル・マドリードのタレントを欲してきた。今年1月にはマジョルカにレンタルされていた久保建英に獲得オファーを出したという。さらにはズラタン・イブラヒモビッチを獲得できるかどうかというタイミングでは、ルカ・ヨヴィッチも補強の候補に挙がっていた。
久保についてはこの夏も、セリエA勢ではインテル・ミラノやSSラツィオとともに、ミランも獲得を検討する「30以上のクラブ」の一つに入っていた。
ある意味、19歳の久保を逃した背景もあり、むしろよりセリエAでの活躍も期待されるブラヒム獲りに切り替えたと言えそうだ。
ただミランは1年間のローン+獲得オプションを希望。一方、レアル・マドリードは、久保をビジャレアルCFに貸し出したように、1年間の純粋なローン移籍を望んでいるそうだ。
『アス』はその綱引きが終われば、近日中にも正式発表される場合もあると報じる。一方、スペイン国内では、レアル・ソシエダ、レアル・ベティス、ヘタフェCFが、この世代別スペイン代表にも選ばれてきたレフティを欲しているという。いずれにせよ、新シーズンの注目選手の一人になってきそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]