サラゴサ香川真司の移籍先にサバデル急浮上。しかしネックは…
香川真司。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
『アス』が報じる。別媒体では、契約解除の合意間近とも。
スペイン2部リーグのレアル・サラゴサに在籍する香川真司の動向が、最終局面を迎えている。同国主要メディア『アス』は、CEサバデルがアタッカー二人の獲得を目指し、そのうちの一人の候補が香川だと報じた。一方、サラゴサの地元メディア『エラルド』は、間もなく香川との契約を解除にする発表があると伝える。果たして、どちらか――。
『アス』によると、今季3部(セグンダB)から昇格したサバデルは、10月5日の移籍期間までに、可能であればアタッカー二人の獲得を目指しているという。ホセ・マンザネラ・スポーツディレクターのリストに香川が“ひっそり”と加わっているが、「もちろん有力候補は他にもいる」と、やや曖昧な表現で伝える。
何よりクラブの人件費の上限が「420万ユーロ(約5億1700万円)」に設定されていることがネックで、すでにリーグ戦がスタートしたこの段階から多額の支出するのは難しいと指摘する。香川を獲得するためには、現有戦力の放出も検討しなければならないという。
クラブが本気で香川を狙っている感じではないようでもあるが、果たして――。
一方、『エラルド』によると、サラゴサはウイングの獲得を優先するため、香川サイドとのこれ以上の交渉の長期間を避けるためにも、40万ユーロ(約4900万円)(※媒体によっては60万ユーロとも)を3年間で分割する形での契約解除に踏み切りたいと強調する。
つまり10月5日まで時間がなく、カタールやアラブ首長国連邦のクラブ、さらにスペイン2部のUDログローニョからオファーが届いたにもかかわらず、それらを拒否されたため、クラブはこの問題をいち早く解決させたいということだ。
サバデルは1987-88シーズン以来のプリメーラ昇格を目指す。昨季はセグンダB(実質3部)で3位に入り、プレーオフを制して2部に昇格している。過去には指宿洋史(現・湘南ベルマーレ)が所属していた。今季はこれまで開幕2連敗を喫している。
土壇場で移籍先が決まるのか? 一旦フリーの立場になるのか? 31歳の日本代表MFは一体どのような決断を下すのか――。
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[文:サカノワ編集グループ]