レアル・マドリードだから久保投入の決断遅れた?ビジャレアルのエメリ監督が「質問の意味が分からない」と記者会見で怒る
ウナイ・エメリ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOIKUHARA
「彼はビジャレアルと契約している選手です」
[スペイン1部] ビジャレアル 1–1 レアル・マドリード/2020年11月21日/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
スペイン1部リーグ、暫定2位のビジャレアルCFと昨季王者レアル・マドリードの一戦は、ホームチームが多くの主力を欠く白い巨人を押し込んだものの1-1で引き分けた。
試合後の公式記者会見でビジャレアルのウナイ・エメリ監督に、「久保の投入が88分からと決断が遅かったのは、レアル・マドリードが対戦相手であることが重くのしかかったからか」といった質問が投げ掛けられた。
指揮官は「質問の意味が分かりません」とやや怒り、次のように続けた。
「彼はビジャレアルと契約をしている選手です。私たちはレアル・マドリードの選手としてではなく、私たちの利益を考えて彼を起用しています。とても満足しています。途中出場した選手たちの貢献度は非常に高く、クボは最後のチャンスを作り出しましたね」
スペインリーグは今季も交代「5枠」が継続されている。「選手交代によって試合中の改善もされているようだが?」という質問には、頷いて答えている。
「選手交代によって、今一度、インパクトを与えたい。交代はそのためのものでもあります。最も重要なのは、90分間トータルで勝つために、チームが準備をすることです。5つの交代枠があれば戦い方のバリエーションを増やせます。交代選手がチームに貢献してくれるたびに、私は嬉しく思っています」
ビジャレアルはホームでの無敗を開幕から継続している。指揮官は「何より欲しているのは、安定した成長です。現在の結果は、私たちが道を進むうえで助けになっています。もちろん(レアル・マドリード戦は)勝点2を逃してしまったのかもしれませんし、完全には満足できません。それでもチームが掲げるテーマに沿い、その道を前進できているのは確かです」と、手応えを得ていた。
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[文:サカノワ編集グループ]