久保建英「左MF」起用の理由、しかし怒りの指揮官「4枚替え」で退く。ビジャレアルはELマッカビ・テルアビブ戦、1-1ドロー
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
主力欠場のポジションで再びチャレンジ――。
[EL GS4節] マッカビ・テルアビブ 1-1 ビジャレアル/2020年11月26日/ブルームフィールド・スタジアム
ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ(GS)4節、スペイン1部ビジャレアルCFがイスラエル1部のマッカビ・テルアビブFCとアウェーで対戦し、1-1で引き分けた。日本代表MF久保建英は4-2-3-1の左MFで先発出場したが、見せ場を作れず63分に退いた。
レアル・マドリードからレンタル移籍中の久保が、なかなか思うように結果を残せずにいる「左サイド」で再び起用された。現在左サイドの主力の一人であるモイ・ゴメスがハムストリングスに違和感を覚えたたため、このイスラエル遠征には帯同しなかった。「ヨーロッパリーグはテストをできる機会。今後のリーグ戦はまだまだ長い」と試合前日の記者会見で語っていたウナイ・エメリ監督は今後を見据えて、改めて久保に左でチャンスを与えた。
しかし、同じく左サイドで起用されたEL2節のカラバフFK戦(〇3-1)ではハーフスペースを活用することで突破口を見出していたが、今回孤立気味に。なかなかボールが入らず、パスを受けても攻撃を滞らせてしまう。
そのなかでチームはトップ下のアレックス・バエナが前半終了間際にゴールを決めて、アウェーチームが先制に成功する。
それでも後半、ビジャレアルは立ち上がりからリズムに乗れずにいると、47分、久保が寄せ切れずクロスを上げられると、そこから失点……。チーム全体が噛み合わず、そのなかで19歳のレフティも機能しない。
するとエメリ監督は63分、久保、カルロス・バッカ、サムエル・チュクウェゼの前線3枚とマヌ・ロドリゲスを一気に代える怒りの「4枚替え」を敢行。結局、久保はELでゴールに絡んで結果を残してきた、トップ下、右MFではこの日起用されなかった。
しかし、それでもこの日のアウェーチームの調子は上がらず。試合は1-1のまま引き分けに終わった。
スペインリーグに戦いを戻すビジャレアルは11月29日(日本時間30日5時)、リーグ首位のレアル・ソシエダと対戦する。そのあと12月3日(日本時間4日2時55分)、ELのGS5節、アウェーでスィヴァス・シュポル戦を迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]