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一転「久保建英シフト」採用、4-4-2の右MFで今季最長出場。ビジャレアルはエルチェとスコアレスドロー

ビジャレアルの久保建英。(C)Villarreal CF TV

決定的なシュートを放ったが、惜しくもGKに阻まれる。

[スペイン1部 12節] ビジャレアル 0-0 エルチェ/2020年12月6日(日本時間7日)/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ

 スペイン1部リーグ、ビジャレアルCFはエルチェCFとスコアレスで引き分けた。ベンチスタートの久保建英は後半開始から交代出場し、4-4-2の右MFでプレー。プリメーラでは今季最長となる出場時間を得て、決定的なシュートを放つなど魅せたが、得点と勝利はもたらせなかった。

 今季2部から昇格したエルチェに対し、前半はスコアレスで折り返す。するとビジャレアルのウナイ・エメリ監督は、アレックス・バエナとサムエル・チュクウェゼを下げて、久保とケガから復帰したパコ・アルカセルをピッチに送り出す。

 そして後半から、パコ・アルカセルとジェラール・モレーノの2トップ、左MFにマヌ・トリゲロス、そして右に久保が入る布陣を採用する。

 前日の記者会見で指揮官は久保について、開幕から明らかに進化を遂げていると強調したうえで、左サイドでも可能性を感じていると語っていた。

 しかし一転、布陣を前半の4-2-3-1から4-4-2に変更。19歳レフティが特に存在感を発揮してきた、ボックス型の中盤の右サイドに配置された。

 守備を徹底して固めてくるエルチェに対し、久保は中央寄りの5レーンのハーフスペースにあたる位置でプレー。そうしたなか、混戦からパスを受けてゴール前で決定的なシュートを放ったものの、GKのセーブに阻まれる。

 敵地に乗り込んできたエルチェは勝点1を奪おうと狡猾に時間稼ぎを繰り返す。ホルヘ・アルミロン監督らベンチのスタッフ2人にイエローカードが出されるほどだった。

 試合終盤はファウルも増える展開に。そこで久保のクロスに左サイドバックのペルビス・エストゥピニャンが飛び込んだものの、ボレーで合わせ切れず。ホームチームは最後まで、思うようにフィニッシュまで持ち込めなかった。

 久保はスペインリーグでは今季最長45分間のチャンスを得て、まずまずのプレーを披露した。ただ、これまでのビジャレアルの今季の全公式戦に出場しているが、最近は勝負どころでゴールに直結するパフォーマンスを見せられずにいる。

 ビジャレアルは公式戦14試合負けなし。スペイン1部では5勝6分1敗の勝点21で暫定3位だが、引き分けの多さが気になるところだ。このあと12月10日(日本時間11日5時)、すでに1位通過を決めているヨーロッパリーグのグループステージ最終節、カラバフFKとホームで対戦する。

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[文:サカノワ編集グループ]

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