リバプールで生きる道?プレス37回…南野拓実の守備の貢献度に地元メディア注目
南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
CLミッティラン戦で、今季チーム最多を記録。中盤のダイナモに南野起用は合理的か?
イギリスメディアの『リバプールエコー』はこのほど、「南野はリバプールである記録を更新し、クロップの下で新たな役割を見つけようとしている」と題した記事を掲載した。リバプールFCではインサイドハーフの出場機会が増える日本代表FW南野拓実について、守備面を考えればその起用法は有効ではないかと説いている。
レッズの前線で起用されてきた18番は、11月28日のプレミアリーグ、ブライトン&ホーブアルビオンFC戦(△1-1)で4-3-3の左インサイドハーフでスタメンフル出場を果たす。そして12月9日のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ(GS)6節・FCミッティラン戦(△1-1)でも同ポジションで先発、右サイドからのクロスで決定機を演出した。
一方、記事では南野の守備面での貢献度に言及する。ミッティラン戦でのプレス数37回はチーム1位。2位のMFレイトン・クラークソンの16回を大きく上回る数字だった。これは今季の全試合を通じて、リバプールの1試合を通じたプレス数の最多でもあった。
とはいえ、ミッティランはプレミアリーグの対戦相手と比べればレベル的に劣ることを踏まえ、南野がどのポジションであっても、主力として試合に出る可能性は低いとも指摘する。一方、チーム状況や対戦相手に応じ、「守備で献身的に働ける選手を必要とするならば」南野の中盤起用が効果的であると推奨している。ダイナモとして、チームにエネルギーを吹き込める存在だということだ。
とはいえ、アタッカーとしての矜持もあるはずで、南野はその役割をどのように受け止めているのか。日本代表にも選ばれる25歳は今シーズン公式戦14試合(587分)に出場し、3得点・1アシストを記録。チームは加入直後にブレイクしたポルトガル代表FWのディオゴ・ジョタがヒザのケガで最大2か月の戦線離脱を余儀なくされた。そのため南野は中盤に加え、再び前線での起用もあり得る。
まずはどのポジションで出場しようとも、求められるのは結果だ。CLかプレミアリーグでのリバプール初ゴールを一刻も早く決めたい。
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[文:サカノワ編集グループ]