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久保建英ヘタフェ移籍へ唯一の課題。ビジャレアルが放出したい背景、レアル・マドリードの思惑とは?

久保建英。チャンスがほしい!写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ケガや体調不良ではなく、エメリ監督の判断。初のベンチ外、『アス』『マルカ』が“TAKE KUBO”を巡る動きを一斉に報じる。

[スペイン1部] ビジャレアル – レバンテ/2021年1月2日/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ

 スペイン1部ビジャレアルCF対レバンテUD戦、3試合連続ベンチで過ごしたビジャレアルの久保建英が初のメンバー外となった。スペインメディア『アス』『マルカ』は一斉に久保移籍が加速すると報じるとともに、今後の課題を挙げている。

『アス』によると、久保は負傷や体調不良ではなく、ウナイ・エメリ監督の判断でメンバー外になったと伝える。

 そうしたなか、ビジャレアル側の事情を説明している。ビジャレアルは10番をつけるビセンテ・イボーラの負傷により、イングランド・プレミアリーグのワトフォードFCの元フランス代表MFエティエンヌ・カプエを獲得した。しかし、さらなる中盤の補強を必要としている。ただスペインリーグには給与制限の上限があるため、久保退団が最も効率のよい選択肢の一つに挙げられているということだ。

 しかし、金銭的な問題は、獲得に名乗りを上げるヘタフェも同じく抱えている。決して資金は潤沢と言えず、この冬の移籍を実現するには、給与制限の問題を克服できるかが最大のテーマになるそうだ。

 また『マルカ』は、レアル・マドリード、ビジャレアル、ヘタフェはすでに久保移籍の話を進めていて、金銭面のみ“合意”に至っていないと報じる。

 ヘタフェは久保をほしがり、久保はヘタフェのユニフォームを着たがり、レアル・マドリードは何よりビジャレアルで失われてきた出場機会を取り戻させたい――ということで、それぞれが望む状況にはある。ただし、やはり金銭面がネックになりそうだということだ。

 それでも同メディアは今回の「メンバー外」はある意味、大きな一歩だと受け取る。そこで話が一気に進展すると見ている。

 スペインの冬の移籍ウインドー(選手登録期間)は1月4日から2月1日まで。久保が注目を集める存在となった――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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