レアルのジダン監督は1月の補強を考えず。久保建英の復帰なし、すでにビジャレアルも全額支払い
ジネディーヌ・ジダン監督(左)、久保建英(右)。(C)Audi CUP :(C)SAKANOWA
セビージャ戦は黒星、3試合連続で出場機会を得られず。
[スペイン1部] セビージャ 2–0 ビジャレアル/2020年12月29日(日本時間30日)/エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン
スペイン1部リーグ(プレメーラ)、ビジャレアルCFはセビージャFCに0-2で敗れた。ビジャレアルの久保建英は3試合連続でベンチにとどまった。
そうしたなかスペインメディア『アス』は12月29日、レアル・マドリードの冬の補強に関するレポートを掲載。ジネディーヌ・ジダン監督は1月に開く移籍市場での新たな選手獲得を考えていないということだ。
何人かの選手に引き抜かれるのではないかという噂が浮上していることについて、同メディアは、ブラジル代表DFマルセロ、セルビア代表FWルカ・ヨヴィッチは移籍もあり得るが、ジダン監督は放出には後ろ向きであるそうだ。
あくまでも現有戦力で戦うことを重視し、そのなかで指揮官はやりくりをしてチーム力を高めながらラ・リーガ連覇を目指す。
記事では久保の1月復帰についても触れ、現時点では白い巨人への出戻りは“ない”ということだ。その理由として「ビジャレアルはすでにマドリードに対し、久保のローンに関する全額を支払っているため、冬に戻すことは今のところ考えていない」と言及している。
ビジャレアルでは3試合連続で出場機会を得られなかった。しかも、ケガから復帰して5試合ぶりに復帰したカルロス・バッカ、勢いに乗る18歳の新鋭ジェレミ・ピノ、そしてサムエル・チュクウェゼと、久保のチーム内のライバルとも言えるアタッカー陣が、いずれも起用された。
そういったウナイ・エメリ監督の起用法を見て、レアル・マドリードが方針を再び転換する可能性もある。ただしビジャレアルが公式戦19試合ぶりの黒星を喫したことで、久保に再びチャンスが巡ってくることも大いに考えられる。
いずれにせよ、ジダン監督はロス・ブランコスの団結を重視している。そのうえでレアル・マドリードは6月まで戦い切り、そこまでの新型コロナウイルスの影響を鑑みたうえで補強に動くということだ。
レアル・マドリードは10勝2分3敗(27得点・14失点)の勝点32で暫定2位。ただし同勝点で首位のアトレチコ・マドリードはレアルよりも消化が2試合少ない。
ビジャレアルは6勝8分2敗(20得点・16失点)の勝点26で暫定5位に順位を落としている。
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[文:サカノワ編集グループ]