ヘタフェ監督が久保建英のタフさを評価「二つの重要なアクションを起こした」
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「チームに『A』を与えたい」。次節は岡崎慎司のウエスカ戦!
[スペイン1部] エルチェ 1-3 ヘタフェ/2020年1月11日(日本時間12日3:00)/ エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロ
レアル・マドリードからヘタフェCFに期限付き移籍した久保建英がチーム合流直後のエルチェCF戦で途中出場し、2ゴールを演出する活躍を見せた。64分に右MFで投入されると、1-1で迎えた69分にファーストプレーでシュートを放ち、そのこぼれ球をハイメ・マタが決めて2-1に逆転。さらに86分、狙い澄ましたクロスからアンヘルが倒されPKを獲得、これをアンヘル自身が決めて3-1に。数的優位に立っていたこともあるが、攻撃のスイッチを入れたのは間違いなく5番の新しい青のユニフォームを着た「TAKE KUBO」だった。
ホセ・ボルダラス監督は試合後の記者会見で、この試合全般について「非常に満足しています。3日間トレーニングできず、試合ができる保証もなく準備もままならずにいました。しかし最初から最後まで試合を支配し、早い段階で失点を喫したものの逆転できました。後半も最高ではないが、選手たちが非常にいい反応を見せました。チームに 『A 』を与えたい」と喜んだ。
そして先発したカルレス・アレニャ、途中出場した久保について、次のように評価した。
「大きな貢献をしてくれた二人(アレーニャと久保)の加入にとても満足しています」「彼らはチームを助けたいという気持ちを持ってやって来てくれました。戦術面やシステム変更の選択肢も増えました。みんなレベルが高いですからね」
そのうえで久保が“厳しい状況”を乗り越えて、結果を残した舞台裏を明かした。
「彼は金曜日に加入が決まりマドリッドに来てから(大雪のため)一人でいなければならず複雑な状況にありました。ただ、このチームがどのような状況にあり、何が求められるのか、しっかり話をしてきました。(移動後の)ホテル滞在期間、試合に入った際には何が必要か、私の考えを説明していました。本当によくやってくれました。2-1にリードし、アンヘルのPKをもたらし、二つの重要なアクションを起こしてくれました」
指揮官はこの状況に結果で応えた久保のタフさに頷いていた。
ヘタフェはスペイン1部、5勝5分7敗(15得点・18失点)で13位。1月20日(日本時間21日3:00)、岡崎慎司の所属するSDウエスカとホームで対戦する。先発もあり得るか!?
注目記事:マルカ紙が称賛。ヘタフェ久保建英とアレニャに「これ以上のデビューはない」。背番号5のタケ、2ゴール演出!!
[文:サカノワ編集グループ]