リバプール復帰の障壁?マネ、ジョタ…南野拓実がセインツで抱える「問題」
モンゴル戦で先制点を決めた日本代表での南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
左MFにはライバルがひしめくだけに――。
イギリスメディア『リバプールエコー』はこのほど、「リバプールが抱える南野の大きな問題」と題したレポートを掲載した。韓国戦、モンゴル戦が組まれた日本代表3月シリーズでは大活躍したFW南野拓実だが、リバプールFCで地位を築くには、もう一段階高いレベルでの活躍が必要だと要求している。
26歳のアタッカーはリバプールからサウサンプトンFCにこの冬期限付き移籍したあと、リーグ6試合出場、2ゴールを記録している。
記事では、サウサンプトンへのレンタル移籍はリバプールでの長期的な将来像を描くためであり、南野は復帰後にインパクトを残せるという説得材料を示さなければいけないと指摘。リバプールのユルゲン・クロップ監督は南野への期待を口にするが、そういった言動とは関係なく、目に見える結果が必要だという。
さらに『レッズ・ポッドキャスト』のデービッド・リンチ氏は南野がセインツでプレーする左サイドのポジションは、すでにサディオ・マネ、ディオゴ・ジョタがいる。そのため南野がポジションを掴むには、難しい状況にあると言及する。
「来シーズンに向けて南野には大きな問題がある。それはサウサンプトンでは主に左サイドハーフの位置でプレーしていること。これがリバプールでプレーする障壁になりかねない。プレミアリーグで初ゴールを決めたクリスタルパレス戦(〇0-7)でも左サイドのポジションでプレーし、かなりいいプレーをしていました。しかし長期的に見ると、リバプールではサディオ・マネやディオゴ・ジョタがこのポジションにいる。これは彼がチームに割って入るには、良い傾向とは言えません」
リーチ氏は今後の南野には、リバプールの考えを改めさせるような活躍が必要になると説く。
「リバプールに復帰するためには、南野はサウサンプトン移籍直後に見せたパフォーマンスを継続する必要がある。それは毎試合ゴールに絡むこと。彼はリバプールでの出場機会が限られていた。であれば、人々の見方を変えさせなければいけません。南野には素晴らしい活躍が必要になってくるでしょう」
南野はリバプールと合わせると今季リーグ15試合で3得点を記録している。来シーズンの去就は、サウサンプトンでのあと9試合に懸かってくる。クロップ監督のみならずフロントを唸らせるためにも、インパクトを残したい。
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[文:サカノワ編集グループ]