【選手採点&レポート│日本 1-1 マリ】”結果”残した中島翔哉と昌子源に「4」。4人に最低点「1」
[マン・オブ・ザ・マッチ]ムッサ・ジェネポ(マリ)
失点以上に深刻。ほとんど形を作れなかった攻撃陣は厳しい評価に。
[国際親善試合] 日本 1-1 マリ/2018年3月23日/ベルギー・リエージュ
【MATCH REPORT】立ち上がりは宇佐美のカットインからのシュートなど日本が何度か仕掛けたが単発に終わる。徐々にボールロストが目立ち、開催地のリエージュに所属する19歳のムッサ・ジェネポに脅かされ、宇賀神のサイドから崩され始める。迎えた42分、そのジェネポをペナルティエリア内で蹴ってしまいPKを献上。これを決められ先制される。後半もマリの躍動感溢れるアタックに苦しみ、日本は「個としても、組織としても修正しなければ」(長谷部)という内容に終始。試合終了間際、小林のクロスから三竿が折り返し、最後は中島が押し込み辛うじて同点に追い付いた。
日本代表 JAPAN NATIONAL TEAM
□選手採点□
GK
23中村航輔 3
PKで1失点したものの決定的なシュートを止めて評価を上げた。キック精度などディテールにさらにこだわりたい。
DF
2宇賀神友弥 1(▽ HT)
試合の流れに乗れず。1列前の久保と連係で崩す場面も作れなかった。本来は左サイドが主戦場なだけに、ハリルホジッチ監督の起用法にも疑問。とはいえ、やはり期待に応えたかった。
3昌子 源 4
速攻やカットインなど数的同数や数的不利になっても落ち着いて対応。結果的にPK以外は失点を抑えた点はポジティブに捉えたい。
20槙野智章 3
前線へのインターセプトでピンチの芽を何度も積んだ。逆に最終ラインを下げすぎてしまう嫌いもあり、守から攻にいかに効果的につなげるかが課題に。
5長友佑都 3
運動量が落ちず、数少ない計算の立つ選手だった。ただ3トップ気味の現在の布陣だと、前のスペースが塞がり、その脚力やオーバーラップも生きてこない印象。
MF
10森岡亮太 1(▽65分)
香川真司、清武弘嗣が負傷のなかテストされたが、期待に応えられず。引いてきた大迫とポジションが重なった。
17長谷部誠 2(▽60分)
大島を前へ押し出してバランスを保つなど”黒子”として支えた。ただ、彼のポジションから前線へのパスが出てこないと攻撃の迫力が出ない。
25大島僚太 3(▽34分)
チームに躍動感を与えていた数少ない存在。何かが起きそう……と気配が漂い出した34分、ふくらはぎ部分を痛めて交代に。
11宇佐美貴史 1(▽60分)
久保へのクロス、カットインからのシュート、そして両サイドのCK……チャンスはもらったが、生かせなかった。
14久保裕也 1(▽70分)
突き抜けてレギュラーの座奪取へ――と期待されたが、背後を突くスピード、ゴール前での俊敏性など、物足りないまま途中交代に。
FW
15大迫勇也 2
中盤の位置まで下がって攻撃を組み立てたことで、むしろ攻撃を停滞させてしまった。そのプレーが絡んで最後は同点ゴールが生まれたが、後ろ向きのプレーが多く「ストライカー」としての物足りなさは残った。
交代出場
MF
16山口 蛍 3(▲34分)
求められた守備の安定をチームにもたらした。ワールドカップ本番ではやはり貴重なタレントになるか。
DF
21酒井高徳 2(▲HT)
宇賀神との交代でピッチに立ち、守備面ではしっかり建て直した。ただ、ここぞというビルドアップなど攻撃時のミスはもったいなかった。
MF
26三竿健斗 3(▲60分)
山口が中央にいると信頼し、サイドまで広範囲でカバー。最後は中島のゴールをアシストした。ワールドカップのメンバー争いに加わってきた。
MF18中島翔哉 4(▲60分)
ボールを持てば積極果敢に仕掛けて、停滞していた攻撃に変化をつけた。デビュー戦で、求められていたひと仕事をした。
FW13小林 悠 3(▲65分)
大迫と交互に入れ替わるようにCFとトップ下でプレーし、最後に三竿へのクロスから同点ゴールを演出。一つ結果を残した。
MF4本田 圭佑 2(▲70分)
オープンな展開になっていただけに、縦に仕掛けて変化をつけ、ゴール前では高さを生かしてチャンスに絡んだ。とはいえ、自身をアピールしたいのか、周りを生かそうとしたいのか、プレーの意図も曖昧だった。
【採点基準】サカノワの選手採点は、より分かりやすく通信簿を参考に5段階評価を採用。評価基準は、5=とても良い、4=良い、3=及第点、2=本来の力を発揮できず、1=大きく期待外れ……。試合結果を重視し、評価に反映させていきます。先発メンバーと途中出場の20分以上の出場選手が対象。いつか(もしかするとすぐ!?)、「オール5」達成だ!
文:サカノワ編集グループ