×

【選手採点&レポート│日本 1-2 ウクライナ】槙野、小林悠に「3」。採点「2」だが植田はしっかり戦えていた

[マン・オブ・ザ・マッチ]ヤロスラフ・ラキツキー(ウクライナ)

またもチャンスを作れず、ほぼ全員が「2」以下。原口、杉本に最低点「1」。

[キリンチャレンジカップ] 日本 1-2 ウクライナ/2018年3月27日/ベルギー・リエージュ

【MATCH REPORT立ち上がりは前線からのプレスがハマリ日本が主導権を握った。しかし、徐々にウクライナに球際で圧されると、たちまち形勢が傾く。21分にラキツキーの強烈なシュートを植田がヘッドでクリアし切れず先制点を与える(記録はオウンゴール)。41分、柴崎のFKに槙野がヘッドで合わせて同点に追い付いたが、後半もウクライナの推進力を止められない。69分、日本の右サイド(酒井)を崩されて、最後はクロスからのこぼれ球を中央で待っていたカラバエフに突き刺されて1-2に。長友のクロスから本田のヘッドに合わず、途中出場の久保のシュートもブロックに止められ……日本は決定機もなかなか作れず敗れた。

 日本代表 JAPAN NATIONAL TEAM
□選手採点□
GK
1川島永嗣 2
立ち上がりに酒井のクリアがバーを直撃して救われ”川島の日”になるように予感された。しかし……対応が難しかったとはいえ2失点。ビルドアップやロングキックなど、11人目のフィールドプレーヤとしての貢献度が低かった。

DF
21酒井高徳 2
完全に打ち破られて2点目を与えてしまった。守備で一歩遅れる場面が目立ち、攻撃面もクロス精度を欠いた。

22 植田直道 2
失点に絡むクリアの失敗、起点を作られたことで採点は「2」に。ただ、しっかり戦えていた一人で、90分のなかでいろいろなことを吸収し、修正も試みていた。

20槙野智章 3
柴崎のFKに合わせて貴重なゴールを決める。一方、守備面に関してはCFベセディンにゴール前の狭いスペースを先に突かれる危ういシーンを繰り返していた点は課題。

5長友佑都 2
マリ戦よりも縦への推進力を見せていた。しかし同サイドの原口と連動し合って崩す場面をほとんど作れなかった。

MF
7 柴崎 岳 2(▽79分)
よくパスは回せていた。起点としても機能していたと言える。FKから貴重なアシストも決めた。ただ、もっとも求められた流れのなかからチャンスに絡めなかった。

17長谷部誠 2(▽81分)
高いポジションまで出て攻撃に厚みを加えようとするなど、マリ戦からの修正が見られた。ただ最終ラインの前に入るアンカー(1ボランチ)のような状態になったとき、相手の強烈なプレッシャーを受けて苦しみ、チームも劣勢を招いた。

16 山口 蛍 2
ボール奪取力の高さは見せたものの、周囲と連動してボールを奪うシーンが少なかった。好プレーに見えても単発に。それもハリルホジッチ監督の戦術が影響していると言えるか……。

8 原口元気 1(▽87分)
カットインからFKを得るなど、ウクライナゴールに向かって積極的に仕掛けることができていた数少ない一人。それでも、3トップ気味という布陣が関係しているとはいえ、”アピール”することが先行している感じ。シミュレーションのイエローカードもいただけなかった。

4本田圭佑 2(▽64分)
フィジカル的に相手と互角に戦えていた唯一といえる選手。よくボールも収め、ターゲット役にもなった。が、そこから先の展開につなげられなかった。

FW
9 杉本健勇 1(▽56分)
前線に張り出す形で、前を向ければビッグチャンス――という狙いを持っていたが、ほとんど競り勝てず。ボールが収まらず、日本の攻撃の形を作れなかった。

交代出場
FW13小林 悠 3(▲56分)
ポストプレーから中島の決定的なチャンスを作り出す。前線にできたスペースを突いて、ウクライナの大型DF陣を少なからず困らせた。

MF
14久保裕也 2(▲64分)
右サイドからのカットインで持ち込み惜しいシュートを放つ。その積極性は買いたいが、一人ですべての仕事をやろうとしている感じだ。コンビネーションを挟めば、個がより生きるようだった。

MF18中島翔哉 —(▲79分)
マリ戦に続いて切り札的に投入された。相手DFの股を抜く惜しいシュートを放つなど、再びチャンスを作り出した。ワールドカップの23人枠の争いにしっかり食い込んできた。

MF
26
三竿健斗 —(▲81分)
マリ戦に続いてバタついた試合を落ち着かせて、後方から試合をコントロール。守備から試合を組み立てる場合の計算の立つ存在になりそうだ。

11宇佐美貴史 —(▲87分)
出場時間が短く、持ち味を出せなかった。所属先のデュッセルドルフで結果を残す右サイドで、もう少し長い時間プレーを見たかった。

【採点基準】サカノワの選手採点は、より分かりやすく通信簿を参考に5段階評価を採用。評価基準は、5=とても良い、4=良い、3=及第点、2=本来の力を発揮できず、1=大きく期待外れ……。試合結果を重視し、評価に反映させていきます。先発メンバーと途中出場の20分以上の出場選手が対象。いつか(もしかするとすぐ!?)、「オール5」達成だ!

文:サカノワ編集グループ

Ads

Ads