大黒将志を彷彿させるG大阪Yの原田烈志が国際大会の得点王に
松永英機Jリーグ育成ダイレクターからトロフィを受け取る原田(右)。(C)SAKANOWA
4試合連続弾。京都に「必ずリベンジします」という覚悟を結実させる。
[Jリーグ国際ユースカップ 決勝]ガンバ大阪ユース 4-0 京都サンガF.C.U-18/2017年12月24日/長野Uスタジアム
Jリーグ国際ユースカップでガンバ大阪ユースのFW原田烈志(2年生)が4試合連続通算6ゴールを決めて大会得点王に輝いた。京都サンガF.C.U-18との決勝で1ゴールを奪い、並んでいた川崎フロンターレU-18の宮代大聖を上回った。
「おい! 朝寝坊したことも言っておけよ」
實吉礼忠監督から言われて、原田は顔を赤らめた。
決勝前日の23日、早朝の散歩に遅れてしまったという。ただその失敗を取り戻すように、同日のマルセイユ戦では途中出場から2ゴールを奪取。チームを決勝に導くとともに、得点ランクトップタイに立った。
「2点取れたのは良かったけれど、後半はチャンスも多かったので、もっと取れたと思いました」
天性のストライカーはさらにゴールを欲していた。そして「リベンジします。絶対に勝たないといけない」と、Jユースカップ決勝で敗れていた京都U-18との決勝に強い覚悟で臨んだ。
迎えた24分、背後のスペースを突くと左足でシュートを放ち、チームに3点目をもたらす。同時に得点王をほぼ確実なものとした。
ゴールの嗅覚や感覚であり、飄々としたところが、同じG大阪ユース出身の大黒将志(現・京都)と似ているところがある。まだ世代別の日本代表に選ばれた経験はない。着実に力をつけて、成長してきた。この大会でのブレイクをきっかけに、来年、さらに飛躍を遂げそうだ。
取材・文:塚越 始
text by Hajime TSUKAKOSHI