柏戦勝利のキーマン鹿島MF永木亮太が明かす小笠原満男との“関係修正”

鹿島アントラーズの永木亮太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

劣勢から4-1-4-1気味への布陣変更が奏功する。いざACL決勝第2戦へ。

[J1 32節] 鹿島 3-2 柏/2018年11月6日/三協フロンテア柏スタジアム

 柏レイソル戦では永木亮太と小笠原満男がボランチのコンビを組んだ。浦和レッズ戦(●1-3)、セレッソ大阪戦(〇1-0)に続く3試合連続でのセットで、この日はボールを支配する柏の圧力に押し込まれる時間も続いたが、途中から修正を図って、3-2の逆転勝利を収めることに成功した。

 試合後、永木は小笠原とのバランスについて、次のように修正を図ったことを明かした。

「(立ち上がりから)守備の部分で、自分たち2ボランチが下がりすぎて、相手の2ボランチへプレッシャーを掛けに行けなくなってしまいました。そこで話し合い、満男さんが少し下がって、二人の距離を離して、4-1-4-1のような形にし、満男さんが中盤の底にいてくれて、僕と(山口)一真で、相手の2ボランチを見る形にしました。そこから上手くいきました」

 ピッチ上では小笠原と永木、小笠原と町田浩樹、永木と山口、遠藤康と小田逸稀など、ポジショニングや狙いを共有すべき点を確認する姿がいたるところで見られた。そのようにして、この日の柏に勝つための最善の策を見出していった。

 劣勢のように見えて、鹿島が試合の流れを掌握していくのが伝わってくる。結果論と言えるかもしれないが、そういったトータルの「力」がリーグ戦の現在の成績にも表れている。そう物語るような90分間の流れだった。

 三竿健斗、レオ・シルバが最近はボランチのファーストセットと言える立場だが、永木がいなければ、この日の勝利も、ACLのタイトルを掴むところまで来ることもできなかった。それは鹿島に携わる全ての人が理解していることだ(むしろ、もっとできるはずだという声も多いか)。

 JリーグとACL…ある意味、誰よりもフル回転で戦ってきた。永木にとっては、痺れる戦いが続く。

「自分自身、本当に楽しんでやっています。こういう緊迫した状況はなかなか味わえない。コンディションの作り方も、しっかりしていかないといけない。それを含めて、僕はこの状況を楽しみながら取り組めています」

 11月10日のACL決勝ペルセポリスとのイランの首都テヘランで迎えるアウェー第2戦。最も想定される永木の起用法は、鹿島のアジア制覇が刻々と近づくなか、最も“引き締めたい”ポジションで投入される展開だ。または、何が起きるか分からない一戦。想定外のシチュエーションで出場機会が訪れることもあり得る。

「本当にいい流れが来ている。この流れをACLで絶対に出さないといけない。アジア王者は、チームとしての悲願ですから。できればピッチに立って、優勝の瞬間を味わいたいです」

 サイドハーフ、ボランチ、それともサイドバック……。どこであろうと、勇を鼓して、永木はピッチに向かう。鹿島の勝利=タイトルを獲得するその瞬間のために。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

Posted by 塚越始

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