【松本】俺は最低のキャプテンになるのか…橋内優也がJ2の頂点へ導く

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サカノワスタッフ

松本の守備を支えてきた橋内優也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

運命的か――古巣の徳島を無失点に抑えて、J1昇格を果たす。

[J2 42節] 松本 0-0 徳島/2018年11月17日/サンプロアルウィン

 運命的と言えるだろうか。今季松本山雅FCのゲームキャプテンを務めてきた橋内優也は、最終節で前所属の徳島ヴォルティスを無失点に抑えて、J2優勝とJ1昇格を果たした。自身が松本でのプレーを選んだ選択がきっと正しかったのだと、ホームのみならず古巣のサポーターにも見せつける機会となった。

 橋内は試合後「苦しい時期もあった」と振り返った。

「山雅はJ2でもずっと上位である程度成績を残してきたチームなので、今季、もしかすると、自分が一番勝てないキャプテンになるかもしれないと思ったこともありましたそれだけに、こうして優勝とJ1昇格をできて、本当に嬉しく思っています」 

 開幕から6試合勝ち星なしで、序盤戦は残留争いに巻き込まれかねない状況に陥った。それでも橋内は反町康治監督を信じ、自身もプレースタイルを少しずつ修正することで、チームとともにパフォーマンスを高めていった。

「昨シーズン監督と出会って、今までは自分の感覚に任せてプレーしていたところを、きめ細かにきちっとポジショニングをとるようになりました。そこは監督に教えていただけたところです」

 今季キャプテンとして心掛けてきたことは、「(例え負けても)次の試合に対し、なるべく顔を上げて向かおうと言ってきました。良いところは必ずあるので、そこを少しでも伸ばしていこうと。もちろんダメだったところを少しでも修正して次に向かおうことも大切です。42試合なるべく、そのように声を掛けてきました」。明るく、かつサッカーに対してはとにかく真面目なキャラクターを、前面に押し出して戦ってきた。

 ゴール前など危険な場面で体を張れる。その泥臭く男臭いプレーは、まさに松本のスタイルで一段と生きた。この日も徳島にほとんどチャンスを与えなかった。

 今季守備の要として34試合に出場。来年は32歳を迎えるが、自身がキャリアの中で叶えられずにいる「J1でフル稼働する」ことも目標になる。

 橋内はJ1で、広島時代2試合に出たのみで、徳島時代の2014年に23試合に出場したものの、ほとんど歯が立たずに1年でJ2降格を喫している。

 J1の厳しい現実を知る一人である。「今の段階でこんなことを言うのはおかしいかもしれないですけれど、来季、しっかり残留を決めて、J1で何年もプレーできるようにしていきたい」と、今季のキャプテン橋内がチームを代表して言った。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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