【天皇杯】浦和の前に内田篤人が立ちはだかる

鹿島アントラーズの内田篤人。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

再び選手のローテーションに突入。弛緩した空気を引き締め来た鹿島の2番が先発か。

[天皇杯 準決勝] 浦和 – 鹿島/2018年12月5日/県立カシマサッカースタジアム

 浦和レッズ対鹿島アントラーズの天皇杯準決勝、鹿島のキーパーソンに挙げられるのが内田篤人だ。

 今季はロシア・ワールドカップ(W杯)の代表入りも視野に入れてシーズン序盤からコンスタントに出場を続けたものの、5月に入り負傷離脱。そこから復帰したあとは、ワールドカップによる中断期間明けの7月から「大岩監督とも話し合い、ある程度、様子を見ながらやっていく」ことになった。

 チームはJリーグ、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)、ルヴァンカップの連戦に突入。内田はACLとルヴァンカップで先発するローテーションで、ACL準決勝のホームでの水原三星戦では2点差をはねのけ、アディショナルタイムには3-2と逆転する決勝弾を叩き込んだ。

 しかし、そのあとハムストリングスを傷めて再び戦線から離脱をしてしまう。それでもチームは内田の思いをも汲むようにして、ACL優勝を成し遂げた。

 再び戦線復帰した内田は、11月21日の天皇杯準々決勝のヴァンフォーレ甲府戦(〇1-0)でベンチ入りし、24日のJリーグ33節のアウェーでのベガルタ仙台戦(〇3-0)でラスト8分間に出場。そして最終節のサガン鳥栖戦(△0-0)はベンチで過ごした。

 鹿島はその最終節・鳥栖戦から再び連戦に突入している。天皇杯を勝ち抜いた場合、そのままクラブ・ワールドカップ(W杯)にも参戦する。

 ある程度のターンオーバーが見込まれる。そう考えると、コンディションに問題がなければ、内田は5日の天皇杯準決勝の浦和戦、右サイドバックで先発する可能性は高い。

 この一番に向けて調整してきた感じだ。

 鹿島はACLで優勝を果たしたあとも仙台戦の勝利で、来季のACL出場権をしっかり手繰り寄せた。が、最後の鳥栖戦をホームで勝ち切れず(相手のファイトも称賛できるものだったが)、少し弛緩した空気が漂った感じになった。

 今季、そのような何となくフワっとした空気が漂ったとき、ピッチ上のプレーでスイッチを入れ、引き締めてきたのが内田だった。

「獲れるタイトルはすべて狙う」と語っていた内田が出場すれば、ACLで結果を残したチームメイトのためにも、さらに力を出そうとするだろう。今季リーグ戦は浦和に1勝1敗。直近のアウェーでは1-3で敗れている。いずれも内田は出場していない。”今季の内田を知らない”ことは、鹿島にプラスに働くかもしれない。

 対する浦和も、元鹿島指揮官のオズワルド・オリヴェイラ監督がサポーターに「普段は非公開の前日練習を公開にします。皆さんの声援で選手に力を与えてください」と呼びかけると、4日の前日練習には約350人が訪れた。選手たちに熱い声援を送り、トレーニング場全体をたくさんの横断幕で囲い、クラブ全体で士気を高めた。

 どのような戦いになるのかまったく読めない。だからこそ――プレーの計算は立つが、何をするかも分からない内田は、浦和にとって脅威になるはずだ。

文:サカノワ編集グループ

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