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バックパスのミスより…浦和の武藤雄樹が実感した「今年一番」だからこその課題

浦和の武藤雄樹。写真:徳上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

磐田戦の前半は人数をかけた攻撃ができていた。それだけに――。

[ACL GS5節] ブリーラム・U – 浦和/2019年5月7日/ブリーラムスタジアム

 浦和レッズのFW武藤雄樹は5月3日のジュビロ磐田戦(●0-1)、3-5-2の2トップで先発し63分までプレーしたものの得点を決めることができなかった。ケガから復帰したあとは6試合に先発しているが、いまだノーゴール。しかし一方で、チームとしての確かな手応えもまた掴んでいた。

「(連係面について)伝えているようで、伝えきれていないところがあるとは感じます。試合中ではなく、試合前に互いに形を作っていければ。少しずつ良くなってきているので、時間を作って上手く絡んでいきたい。今は『右』でのプレーにこだわっているわけではないので、左の山中との関係性も考えながらプレーしています」

 そうしたなかで、前半は今季一番の手応えを得られたという。

「ドリブルで2、3人で抜ける選手がいないならば、連動しながら人数をかけていくしかない。そういった意味ではこの磐田戦の前半は、今年一番、人数をかけながら攻撃ができていました。長澤や山中が僕たちを追い越していった動きで、ぎりぎりのチャンスにもなりかけていました。そういったシーンを増やしていきたい」

 今季は開幕からカウンターを狙う、という意識が全体的に働きすぎ、チームの重心が後ろにかかり、攻撃に厚みを加えられずにいた。そのなかで、この磐田戦はゴールを奪うために数的優位を作り出す――リスクをかけた攻撃を意図的に繰り出すことができた。

「今日のような人数をかけた攻撃ができれば、チャンスが増えてゴールにもつながっていきます。ただ、今日の課題は、迫力のある攻撃ができていたと思っていたのに、後半はそういうシーンが減り、トーンダウンしてしまったこと。そこのほうが問題かなと思いました」

 バックパスからの失点……。武藤はそれ以上に、後半の攻撃の”トーンダウン”こそ課題だと強調していた。

「青木ですか? ずっと悔しそうな顔をして『すいません』と言っていましたが、そこに対し、特に誰も文句はありません。勝った時はみんなの勝ちだし、負けた時はみんなの負け。たまたまミスが失点につながってしまい、誰よりも青木が一番悔しがっていましたが、結局、前は点を決めていませんし、そういうところで助けてあげるのがチーム。みんなそれぞれ不甲斐なさを感じています」

 そんなことよりも……背番号9は「やっぱり走らないと。その量と質。そこにこだわらないと、ゴールやチャンスは生まれない」と、攻撃のクオリティを時間が経っても下げず、むしろ上げていくことを次なる課題と捉えていた。

 浦和は5月7日18時(日本時間20時)から、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグルーステージで勝点3を狙って(引き分けか負けた場合、全北現代対北京国安の結果によって決勝トーナメント進出が消える。ただし全北現代が北京国安に勝てば、浦和は負けても最終戦に臨みを託せる)、アウェーでのブリーラム・ユナイテッド戦に臨む。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI 

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