【浦和】ユンカーが「欧州の少し大きな複数クラブ」から関心を持たれる。しかし心は…
浦和のキャスパー・ユンカー。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
母国メディアのインタビュー、日本での「熱狂」の日々を語る。興味あるプライベートの目標は意外にも――。
J1リーグ浦和レッズのデンマーク人FWキャスパー・ユンカーがこのほど、母国メディア『ボルド』のインタビューに応じて、日本での充実ぶりを語っている。その中で、ノルウェーと日本での爆発的な活躍を受けて、ヨーロッパの「少し大きないくつかのクラブ」から関心が寄せられていると気になる発言をしている。27歳のストライカーは未知なる国だった日本で熱狂の日々を送っていて、「文化も気に入っています。浦和のファンに記憶に残るような選手になりたいです」と語っている。
ノルウェーリーグのFKボデ/グリムトでは25試合・27ゴールを決めて、得点王と最優秀選手賞を受賞するとともにチームをリーグ制覇へと導いた。その勢いのまま「スポーツダイレクターも環境に適応するまでには少し時間が掛かると考えていたみたいです」というなか、浦和加入直後のデビュー戦からゴールを量産。リーグ戦は10試合・7得点など、これまで公式戦16試合・12ゴールを決めている。
「もちろん、全てが上手くいかない時期もあるとは知っています。ただ私はとても快適に過ごせていて、何よりクラブとの相性が抜群です。それによって上手くいっています」
まだ応援の制限が設けられるなか、スタンドでは多くのデンマーク国旗が振られ、バイキングに扮したファンについて「レッズのカラーとピッタリ。本当にイカしています」と絶賛している。
そうしたなか、ヨーロッパのクラブから獲得の関心が寄せられているというのだ。
「(将来の欧州復帰は?)今は考えていません。ここにいられて嬉しく、ずっとプレーしたいと思って来ました。ヨーロッパの少し大きないくつかのクラブから興味を寄せられていると聞いています。でもここの文化、受け入れの態勢はとても素晴らしく、浦和でみんなに記憶されるような選手になりたいと思っています」
デンマーク選手としてアジアの地で新たな歴史を作る。それはまだ序章。ユンカーもまだ自由に行動できずにいる。そのなかで“素晴らしい相性”を浦和と感じているということだ。
「この夏にすぐ移籍しなければならないとしたら、それは何か仰天するようなことが必要でしょうね。話を聞くのであれば、とてもエキサイティングなものでなければ」
そして昨季デンマークリーグの最優秀選手賞に選ばれたアレクサンダー・ショルツが加わることについて、「Jリーグで私が3番目のデンマーク人選手だったのに、今度は同時に2人が一緒になるなんて特別すぎます。驚きと同時に幸せを感じます」と歓迎している。
ちなみに、日本での目標の一つとして、富士山登頂に興味を持っているそうだ。
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[文:サカノワ編集グループ]