【ポジション考察│日本代表】「昌子―三竿の鹿島ライン」「”切り札”中島」が数少ない収穫に

写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

仮想セネガルのマリ戦で改めて課題を露呈。この布陣では、大迫の特長が生きない?

[国際親善試合] 日本 1-1 マリ/2018年3月23日/ベルギー・リエージュ

 FIFAワールドカップ・ロシア大会の仮想セネガルとし、日本代表は4-2-3-1(攻撃時は4-1-2-3)の布陣でマリ代表に挑んだ。試合終了間際の中島のゴールで辛うじて1-1に追い付いたものの、「個の面でも、組織の面でも修正が必要」(長谷部誠)という厳しい内容に終わった。ワールドカップまであと3か月――各ポジションごとに、収穫と課題を検証する。

【センターフォワード】大迫はケルンのようにチャンスメイカーに
 「クラブとは異なる仕事をしてもらいたい」とハリルホジッチ監督から大迫は『ゴール』を求められた。しかし中盤まで引いて両ウイングを高い位置に張り出させるなど”フォワザチーム”のプレーが目立った。そのなかでゴールを決めていれば理想的だったが……。ボールがよく収まるだけに大迫は不可欠な存在だ。ただチャンスメイクに徹するのであれば、個の能力が問われる現在の3トップ気味のセンターではその強みが生きないか。

【サイドハーフ(ウイング)】先発で見たい中島
 左の宇佐美、右の久保ともに周囲との連動性を欠き、アピールできなかった。所属元のデュッセルドルフでは右ウイングで結果を残す宇佐美だが、今回は左で先発。ただ大迫と絡むシーンはほとんどなかった(CKのキッカーも務めた)。そして途中出場から中島は攻撃に変化をつけて、最後は代表初得点となる同点ゴールを奪取。ジョーカーになり得る可能性を示した。ウクライナ戦では、試合開始から見てみたい。

【トップ下】森岡は窮屈そうにプレー
 森岡が3年5か月ぶりに先発。やや窮屈そうにプレーし、決定的なプレーをできないまま交代した。途中から大迫と小林がスイッチする形でプレーしたものの、どちらも下がってボールをもらおうとする悪循環に陥っていた。クロスから同点ゴールをもたらした小林は、しっかりメンバー争いに食い込んできた。

【ボランチ】大島のケガは心配。三竿は守備面でもアピール
 攻撃時はアンカー+インサイドハーフ2枚、守備時は2ボランチにする形で臨み、大島が上下動を繰り返して攻撃に変化をもたらした。が……ふくらはぎを痛めて前半34分で交代に。躍動感をもたらす貴重な存在だっただけに、チームにとっても痛かった。山口はやはり守備で計算が立つのは心強い。さらに三竿も1対1で粘り強く対応し、さらに守備範囲の広さを見せたのも好材料。チームメイトの昌子のビルドアップ力も引き出した。最後には中島の同点ゴールをアシストした。長谷部はバランサーの役割を担っていたが、そのパフォーマンスが”良かった”とは言えず、もう少しプレーを見たかったか。

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