森保ジャパン招集決定! 三竿健斗が制した心身の消耗戦「パトは警戒していた」

ACL準々決勝の天津権健戦、三竿健斗(20番)が粘り強区対応して勝利に導く。写真:上岸卓史/(C)Takasgi UEGISHI

ACL準々決勝第1戦、攻守の両面の重圧を跳ね除けて「二兎」を得る。

[ACL 準々決勝 第1戦]鹿島 2-0 天津権健/2018年8月28日/カシマサッカースタジアム

 まず失点しないこと。その上で、できる限りゴールを重ねる――。そんな鹿島アントラーズがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の天津権健との第1戦で、「二兎」を追った難しいミッション。攻撃でも、守備でも、相当な重圧がかかるなか、それを跳ね除ける活躍ぶりを見せたのがボランチの三竿健斗だった。

「アウェーゴールはすごく大事。それを与えなかったことは良かったところです。ただ2点差は危ない。(9月の第2戦は)アウェーではアウェーのパワーが求められるので、1点を取りに行って勝てればと思います」

 試合後、三竿はそのように一仕事を終えた職人のように淡々と安堵しつつ振り返っていった。

 前半はホームチームが主導権を握り、攻め立てた。が、ゴールを奪い切れず焦れそうな展開になる。そこでも三竿は全体のバランスをとることに苦心したという。

「『攻め、攻め』にならないで、後ろはリスク管理しながら、最悪スコアレスドローでもいいという話もしていました。リスク管理はできていました。そのなかでまず1点を取れたのが大きかった」

 そしてレオ・シルバのゴールでリードしたあとは、相手チームの反撃の芽を摘んでいく作業を一つひとつ丁寧にしていった。そしてセルジーニョの2点目が決まり2-0の勝利。贅沢を言えばもう1点欲しかったが――ノルマ以上の「二兎」を得る結果を残した。

 チームの心臓部で、三竿は湿度の高い暑さのなかで体力も消耗し、加えて神経もすり減らした。心身ともにフル稼働させる「消耗戦」を制したと言えた。

「(元ブラジル代表)パト選手がかなり怖いと思っていたので、そこはずっと意識していました。前を向かせないように、誰かが対応しているときの、そのあとのスピードに乗ったときのカバーリングは意識していました」

 三竿はそのリスク管理ができたことを、勝因の一つに挙げていた。

 日本代表の森保一監督が8月30日、9月7日のチリ戦、11日のコスタリカ戦に向けて、就任後最初の日本代表メンバーを発表。三竿が代表入りを果たした。三竿の現在の充実ぶりを見れば、日本代表に選ばれるだけではなく、主力争いに食い込んでいくことも期待したいところだ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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