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【ヴァンフォーレ甲府】FIFAから約1年半の選手補強禁止処分。トンベンセFCと「移籍金の支払いを巡り齟齬」

「FIFA Registration Ban List」に甲府が掲載された。(FIFA公式サイトより)

2026年には3選手の加入が内定していたが…。

 FIFA(国際サッカー連盟)は9月24日付けで、「登録禁止リスト」(FIFA Registration Ban List)にJ2リーグのヴァンフォーレ甲府(Ventforet Kofu)を掲載し、公式サイトで公開した。甲府には今後3回の移籍期間での補強禁止処分が科されている。次回の移籍ウインドーから、来年の夏と冬を含む約1年半にわたり新規の選手登録が禁止される。

 FIFAの「登録禁止リスト」は、加盟各国・地域のサッカー協会、クラブ、選手、代理人が情報を共有。どのクラブが新規選手の獲得資格を持たないかを確認できるようになっている。

 この情報公開を受けて、甲府は26日になって公式サイトで声明を発表。今回の件は、2022年8月1日から2023年12月31日までブラジルのトンベンセFC(Tombense FC)から期限付きでプレーしていたジェトゥリオの移籍金を巡るもので、「当該クラブとの間で支払いに関して、齟齬が生じておりました」と説明している。

 クラブは「ヴァンフォーレ甲府としては、これまでクラブ側の代理人を通じて、トンベンセFCとの間で交渉等を重ねて参りましたが、双方合意には至らなかったことが今回のFIFAからの通達に繋がりました。ヴァンフォーレ甲府と致しましては、この様な問題が報じられ、クラブに関わる全ての皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけしていることを心からお詫び申し上げます」と謝罪する。

 そのうえで、「クラブと致しましては、引き続き、本件の早期解決に向けて、トンベンセFCと調整を図って参りますので、ご理解を賜りたくお願い申し上げます」と呼び掛けている。

 最近ではジュビロ磐田が2022年、ブラジル人選手の移籍金支払いを巡り、FIFAから二度の移籍期間の登録禁止処分を受けている。

 甲府は現在、J2リーグ12位。城西大学の福元竣、日本体育大学の松山北斗、米陀大洋の2026シーズン加入が内定していた。