「ダンダン良クナリマシタ」清水ヨンソン監督が日本語で惜敗を悔やむ
ドウグラス(写真)をはじめ攻撃陣は好調なだけに、守備の引き締めが課題か。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
G大阪相手に倍のシュートを放ち、立田と村田の会心ショットはバー直撃…。
[J1 27節] 清水 1-2 G大阪/2018年9月21日/アイスタ
清水エスパルスは開始30秒に失点を喫するなど立ち上がりに後手を踏んで2失点を喫した。しかし北川航也の今季8ゴール目で1点を返し、その後も怒涛の攻撃を続けたが……あと1点が遠かった。久々の連勝はならず、ACL圏入りを目指すためのジャンプアップに失敗した。
清水のヤン・ヨンソン監督はやや興奮気味に試合を振り返った。
「非常に悔しい結果です。これまで戦ってきたなかで終盤に失点することが多かったので、そのあたりについて話し合ってきました、しかし今回は試合開始に失点を喫し、立ち上がり5分間は非常に悪い試合の入り方をしてしまいました」
それでもその後は「ダンダン良クナリマシタ」と日本語で説明。
さらに「相手のチャンスはほとんどなかった。1点は決められたが決定的なシーンは3回程度。ウチは10本以上はチャンスを作り出せていた。しかし2本がポストを叩いた。選手は本当に良くやってくれたと思います」と唇を噛んだ。
83分の立田悠悟の会心のミドル、そしてアディショナルタイムの村田和哉の右足と、いずれもホームのサポーターが”決まった”と確信したショットが、いずれも運に見放されて、ポストを叩いて弾かれた(G大阪の先制点のように、ポストの内側に飛んでいれば……)。シュート数は16本8本と、清水のほうが大きく上回っただけに悔しさを募らせた。
今夏獲得したドウグラスを中心とした攻撃は重厚感があり、攻撃のバリエーションは増えている。指揮官が言うように「ダンダン」と連係も全体のパフォーマンスも上がってきている。
ドウグラス効果はてきめんで、最近8試合連続でゴールを奪えている。ただし一方で、9試合連続失点が続いているのだ。
アジア大会で立田不在の時期があったことなども影響しているとはいえ、守備面の修正も「ダンダン」と進めていきたいところ。次節は29日にアウェーでのFC東京戦。無失点での会心の勝利を収められるかがテーマになるか。
文:サカノワ編集グループ