【移籍】久保建英の獲得へアストン・ヴィラが動く。しかし指揮官はあの…
久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガの複数クラブも来夏に向けて――。
イングランド・プレミアリーグの名門アストン・ヴィラFCが、スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)の獲得を検討しているという。さらに来夏のマーケットに向けて、プレミアリーグ、イタリア・セリエA、ブンデスリーガのクラブも動きを見せ始めた。
この夏は、アトレティコ・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、ACミラン、トッテナム・ホットスパーFC、エヴァートンFCなどが久保の獲得に関心を示した。しかし正式オファーには至らなかった。
久保はレアル・ソシエダと2029年6月までの長期契約を締結し、いわゆる移籍金にあたる移籍解除金は6000万ユーロ(約105億円)に設定されている。前所属先であるレアル・マドリードが、実質50パーセントの権利を保持していると言われる。
久保がレアル・ソシエダから移籍する場合、その移籍金の50パーセントをマドリードが獲得できるというもの。また、レアル・マドリードは3000万ユーロ(約53億円)の買い戻しオプションもあると言われる。他クラブからソシエダにオファーがあった場合、マドリードが優先的に交渉できるという仕組みだ。
こうした高額の条件も影響し、昨季ラ・リーガ36試合・5得点だったアタッカーに、額面で折り合うクラブは現れなかった。
そうしたなか約24万人のフォロワーがいる移籍専門記者のエクレム・コヌール氏(@Ekremkonur)が10月22日、アストン・ヴィラの名前を挙げながら「久保建英に欧州トップリーグのクラブが注目!」と伝えた。さらに「レアル・ソシエダの24歳日本人ウインガー久保を、プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガのクラブのレーダーに捉えられている。来夏の移籍が現実味を帯びてきた」と、水面下での動きがあるそうだ。
アストン・ヴィラは現在プレミアリーグ11位。23-24シーズンは4位、昨季は6位と結果を残し、今季はUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)にも出場している。
チームの指揮を執るのはスペイン人のウナイ・エメリ監督だ。ビジャレアルCF時代の2020-21シーズンに久保をレンタルで獲得し、左MF起用など試みたがフィットせず。半年後にヘタフェCFに移る結果となった。
スペイン語で意思疎通を図れるのは強みである。一方、当時から時間を経て、志向するサッカーや戦術的相性が合致するかどうか。
関連記事>>【日本代表】W杯メンバー予想、上田綺世や久保建英ら”当確”。当落線上に、細谷真大などパリ五輪世代
ワールドカップイヤーの2026年に向けて、24歳のレフティを巡るこうした話題がさらに増えそうだ。