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【日本代表】原点はやはり鳥栖、鎌田大地が語る矜持「日本人の『天才』って活躍してない」「普通の公園や砂浜でめっちゃ走っている。オフは『苦行』」

ブラジル戦で勝利を収め、鈴木彩艶を称える鎌田大地(右)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「僕ぐらいやっている人はいない。トレーニングという感覚より苦行と思いながらやっている」

 イングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスFCに所属するサッカー日本代表の鎌田大地(Daichi KAMADA)がこのほど、テレビ朝日のユーチューブ企画『絶対に負けられない座談会!日本代表応援SP~ROAD to 2026 第3弾』に登場した。

 天才肌と評されることの多い鎌田だが、「天才と思ったことはない」と否定。むしろオフ期間の徹底した走り込みなど「僕ぐらいトレーニングをしている人はいない」と練習の虫であると語った。

 京都の東山高校から練習参加を経て、2015年にサガン鳥栖へ加入しプロキャリアをスタートさせた。当時のチームは勝利のために、献身的にハードワークすることが鳥栖の売りでもあった。監督が代わっても続いた「朝日山」の早朝登山トレーニングでは、全員が夜明けの階段と丘を駆け上がり、仲間と鼓舞し合って鍛えた。

 テクニックでずば抜ける鎌田だが、そんな練習も経て、体力的なベース作りを怠らなかったからこそポジションを勝ち取っていったという自負があるのだろう。

「そもそも天才タイプでは全くないし、日本人の『天才』って呼ばれる選手は活躍していないじゃないですか。『天才』って、あまりいい言葉ではない」

 そのようにさっそく鎌田節を炸裂させている。同時に、自信の裏付けはトレーニング量にあると強調した。

「僕自身、天才と言われるタイプと程遠い。普通に公園や砂浜でめっちゃ走っています。オフの時にやっているのは、トレーニングというより苦行。僕ぐらい練習している人はいない。トレーニングという感覚よりも苦行と思いながらやっています」

 早朝3~4時に「起きた瞬間、走りがスタート。とりあえず50分ぐらい走ります」。そのあとスクワットなどを経て、「メインの苦行」は砂浜で重りを担いでのジャンプやスクワット、負荷をかけてのドリブルなどで体を追い込む。

 その効果を問われると、「たぶん意味はない」と苦笑いを浮かべる。「精神的な苦行です。ここでやめて神様に見捨てられたくないです。もうやめられない」と、ストイックさを垣間見せた。

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 動画では、他に家族や息子についても触れられている。原点はやはり鳥栖にある。改めて鎌田の底力は、あの地で培われたと思わせてくれる内容になっている。