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久保建英がR・ソシエダの熾烈なレギュラー争いに「このチームに競争力のない選手なんていない」

久保建英 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「僕が復帰してまた一番重要な選手になりたいし、そうすればチームのレベルも上がると思います」

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が11月4日、トレーニング施設「スビエタ」で取材に応じて、メディアからの一問一答にスペイン語で応じた。ユーチューブのクラブ公式チャンネルで公開されている。

 このほどアスレティック・ビルバオとのバスクダービーで後半途中から出場し、戦列復帰を果たした。懸念される左足首のケガの状態に質問が集中し、24歳のレフティは日ごとに良くなっていると強調した。

 また、レアル・マドリード、FCバルセロナという強豪とのカードが続き、「ビッグクラブと対戦した選手ならば誰でもそうだが、そこで無理をしてしまったんだ」「ただ過去は変えられない。(セビージャ戦前日の)トレーニングでケガをした時点で、休むという決断をしたのは正しかったと思う」と説明している。

 負傷離脱している間に、今季加入したゴンサロ・ゲデスが爆発的なドリブル突破を武器に、久保のプレーしていた右MFのレギュラー争いに食い込んできた。新戦力がフィットしてきたことで試合の結果にも結実してきたと手応えを得る久保は、「ポジション争いが激しくなってきているが?」という質問に、「このチームに競争力のない選手はいないと思う」と答えた。

「最初のシーズン、自分がレギュラーになれるとは思っていなかったものの、監督が僕を信頼してくれて、そこからポジションを勝ち取ろうとして、ほとんど全ての試合に出られました。2年目も3年目も続きました。

 このチームに競争力のない選手はいないと思います。去年まで在籍していたズビ(マルティン・スビメンディ)を除いて(特別な存在だったが)、みんなが競争をしていて、自分が調子が悪くて、他の選手が調子が良ければ、その選手がプレーをします」

「あなた(記者)が言うようにバレネ(アンデル・バレネチェア)は調子がよく、最も重要な選手だと思います。そして僕が復帰してまた一番重要な選手になりたいし、そうすればチームのレベルも上がると思います」

 多くの選手がケガから復帰を遂げ、新加入や若手選手がフィットしてきた。それは歓迎すべきだと頷く久保は「監督は練習で見ていることに基づいて(メンバーを)決定すると言っています。練習でより競争力が求められ、それは選手にとって最高の期待でもあります」と、トレーニングからの充実を説明している。

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 レアル・ソシエダは日本時間11月8日5時から、エルチェCFと対戦。そのあとインターナショナルマッチウィークの中断に入る。