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【移籍】川崎が東京VのDF谷口栄斗を獲得。紺野和也に続く“大型補強”に成功!

川崎への加入が決まった東京Vの谷口栄斗。写真:アフロ

「妥協することなく、すべてを出し切る」

 J1リーグの川崎フロンターレは12月19日、東京ヴェルディに所属していたDF谷口栄斗(Hiroto TANIGUCHI)を完全移籍で獲得したと発表した。

 谷口は1999年9月30日生まれ、神奈川県厚木市出身。181センチ・77キロのディフェンダーで、荻野サッカー少年団から東京ヴェルディの下部組織に進み、国士舘大学を経て同クラブでプロキャリアを積み上げてきた。2021年にはJFA・Jリーグ特別指定選手として登録されていた。

 東京Vではセンターバックを主戦場に、対人の強さと得点力を兼ね備えたディフェンダーとして活躍。J2時代から出場機会を重ね、2024年のJ1昇格後は一段と存在感が増した。

 2025シーズンはリーグ35試合・3得点、公式戦ではリーグカップ5試合、天皇杯2試合に出場。J1通算64試合・8得点、J2通算54試合・2得点の実績を誇る。

 谷口は川崎を通じて、次のように意気込みを語っている。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆様、初めまして! 東京ヴェルディから加入します、谷口栄斗(ひろと)です! 偉大なクラブの一員になれたことを非常にうれしく思います。クラブの目標達成に向け、妥協することなく、すべてを出し切ります。良いお年を!」

 一方、東京Vのサポーターへ、次のように感謝を伝えている。

「この度、川崎フロンターレに移籍することになりました。悩みに悩んで決断しました。ヴェルディは大好きなクラブで感謝しかありません。

 ただ僕に残された時間は多くはありません。この先のサッカー人生で、シャーレを掲げたい、その先の景色が見たいという目標を持っています。年齢と共に時間がなくなる中、自分の目標のために勝負をしたいと思い、決断しました。

 ヴェルディは大きな可能性を秘めたクラブです。だからこそ身体を投げ出し、全力で戦い抜いてきました。自分に正直に生きたい。小学4年生でこのクラブに入り、サッカーの楽しさ、この世界の厳しさを学び、一人の人間としてもヴェルディでのサッカーを通して成長させていただきました。

 ユースから直接トップ昇格ができず、国士舘大学を経てまたこのクラブにプロ選手として帰って来れたこと、この世界に飛び込ませていただけるチャンスを与えてくださった故 大澤先生、永井さんに大きな感謝を伝えたいです。

 そして小学生でこのクラブに出会わせてくれた家族にも感謝したいです。いつサッカーができなくなるか分からないこの世界、短いサッカー人生でヴェルディをJ1に戻せたこと、あの瞬間をピッチの上で迎えられたこと、ヴェルディを背負って戦えたことが本当に夢のようで、最高の瞬間でした。

 ヴェルディで過ごした時間は自分にとって大切な大切な時間で何にも変えられない特別なものです。どんな時も声を枯らすことなく応援、サポートしてくださったファン・サポーターの皆さん。皆さんと共にJ1に戻れて幸せでした。

 甘かった自分にこの世界の厳しさを叩きこみ、この世界で生きるんだ、とより一層の覚悟を芽生えさせてくれた、城福さん。高いレベルで指導、要求してくださった、和田さん、森下さん。本当に感謝しています。

 そしてアカデミー時代からヴェルディで関わっていただいた全ての皆さまにも感謝したいです。アカデミー時代から合わせて13年間、本当にお世話になりました。ありがとう、ヴェルディ」

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 川崎は紺野和也に続く“大型補強”に成功。特別大会での優勝、さらには2026-27シーズンの覇権奪還に向けた強い覚悟が伝わってくる。