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有難う、ダニエル!大分、甲府、名古屋が哀悼の意

ダニエルが在籍した(左から)名古屋、大分、甲府の3チームがツイッターで、哀悼の意を表した。※写真はスクリーンショット

誇り高き愛されたファイター。36歳の若さで、肺がんのため逝去。

 ヴァンフォーレ甲府、名古屋グランパス、大分トリニータで活躍したブラジル人選手のダニエルが、2月10日、肺がんのため逝去した。36歳の若さだった。17年からは治療にあたるとともに、クラブでの指導を行っていた。

 Jリーグに所属したそれぞれのクラブが公式ホームページやSNSで、ダニエルに哀悼の意を表している。

 2014年途中から2016年まで所属した大分は、片野坂知宏監督が次のように談話を発表している。

「この度、ダニエルの訃報を聞いて、あまりにも早くに逝ってしまい非常に残念で悲しく思います。心からお悔やみ申し上げます。

 大分トリニータには2014年から2016年まで在籍してもらい、私は2016年のJ3の時に一緒に戦いました。その時から病と戦いながら身体にムチ打ち、トリニータのJ3優勝へ多大な貢献してくれました。本当に感謝しております。

 当時の強い精神力、誰よりもチームの成果を優先にプレーしていたこと、引退後もきっと病に打ち勝って回復すると思っていました。本当に残念で仕方ありません。

 ダニエルの残してくれた姿勢を胸に刻み、これからも精進し、天国で喜んでくれる成果を出せるように頑張りたいと思います。

 ダニエルを応援してくださった方々、ダニエルに関わる全ての方々にお悔やみ申し上げます。  大分トリニータ監督 片野坂知宏」

 また、2009年から11年まで在籍し、日本でのキャリアをスタートさせるとともに、チームをJ1昇格へと導いた甲府は、クラブのツイッター(アカウントは @vfk_official)で「偉大なるディフェンダー ダニエルの勇姿を私たちは忘れません」と、メッセージを綴っている。

 2012、13年にストイコビッチ体制のもとで中心選手として活躍した名古屋は、ツイッター(アカウントは @nge_official)で、「心よりお悔やみ申し上げます。 名古屋で共に闘った日々を私たちは忘れません」と哀悼の意を表している。

 2015年途中には肺がんを患っていることが発覚。本人は静養ではなく戦うことを選択し、2016年にはJ3優勝に貢献した。その大分が、J1復帰を果たした年に――。

 ダニエルが残していった魂を、選手たちはピッチで伝えたい。

 ダニエルはJリーグに通算8年間在籍。通算成績は、J1・82試合2得点、J2・115試合5得点、J3・19試合2得点。Jリーグのすべてのカテゴリーを経験した最初の外国籍選手になる。

 記録とともに記憶にも残る、誇り高き、そして多くの人から愛されたファイターだった。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

文:サカノワ編集グループ

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