【サッカー日本代表】W杯メンバー選考、元・浦和のリンセンがキーマンに。FWは上田綺世が当確だが…

元・浦和のリンセン(左)と日本代表の小川航基(右)。NECでポジションを争っている。(C)SAKANOWA

小川航基は結果を残し、レギュラーポジションを奪い返せるか

 FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバー発表は、5月15日を目処に最終調整に入ったという。残り1か月――選手たちがアピールできる機会もあと数試合となった。

 センターフォワードは、オランダリーグ得点ランキングトップ(23得点)に立つ上田綺世(フェイエノールト・ロッテルダム)が“当確”だが、2人目以降はまったく読めない。

 小川航基(NECナイメヘン)がコンスタントに招集されてきたものの、今年に入りレギュラーの座を失い、日本代表の3月シリーズでもインパクトを残せなかった。町野修斗(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)も状態は悪くないようだが、チームでは控えに回っている。

 そうしたなか、NECからVfLヴォルフスブルクに移籍した塩貝健人がスコットランド代表戦でアシストを記録。ただし、所属クラブでは同じく控えが続く。後藤啓介(シント=トロイデンVV)も同試合でポストプレーを確実にこなすなど及第点の出来を見せた。ベルギーリーグでは10得点・6アシストを記録しており、一気に候補の一人に食い込んできた。

 森保一監督は、FWには“結果”と“勢い”を求めていると語っている。それだけに、2人目の候補と見られていた小川と町野のそろっての低調ぶりは懸念材料と言える。

 塩貝と後藤が一気に”まくる”可能性は十分に出てきた。もちろん町野も森保監督のスタイルにフィットしており計算が立つ。この3人の中から、“勢い”のある選手が選ばれることになるか。

 心配なのは小川だ。一振りで得点を奪い切る“一発”は魅力だが、チームに連動性をもたらすことができずにいる。

 日本代表のFWは上田が一人突き抜けている、という印象は、小川のパフォーマンス低下によって、より強調されてしまっているとも言える状況だ。

 その小川に代わり、NECでセンターフォワードのレギュラーの座をつかんだのが、昨季まで浦和レッズでプレーした35歳のブライアン・リンセンだ。このほど2029年までの複数年契約を勝ち取った。

 背後を突く動き出しによって、ボランチの佐野航大がリンセンを狙う、あるいは自ら前線へ侵入するスペースを生み出すなど機能。対戦相手に応じて嫌がるポジションを突いてプレーするなど、その円熟した経験値も生きている。

 小川が堂々とW杯での代表入りを果たすためには、このリンセンの壁を越えなければならないだろう。

 持ち味の違いは、言い訳にできない。むしろ“結果”にこだわるあまり、“チームが勝つ”ためのプレーへの執着がやや空回りしていないか。その点で、リンセンが浦和時代から見せていた姿勢は示唆に富む。

 直近のフェイエノールト戦での小川は5試合ぶりに途中出場から10分以上の出場機会を得て、ニアで相手を引きつけ、貴重な同点ゴールを呼び込んだ。

 今季は8ゴール。だが、今年に入ってからは1得点にとどまっている。その悔しさを含め、溜まったマグマを爆発させる瞬間に期待したい。もちろん最大火力を発揮するのは、W杯の舞台だ。

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