【トランプ氏出席 晩餐会発砲】浮かび上がる容疑者の“素顔”、なぜ政権関係者を標的にしたのか?

ホワイトハウス記者会晩餐会に出席したアメリカのトランプ大統領。写真:UPI/アフロ

声明文や家族証言から見える動機

 4月26日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が出席していた米国・ワシントンD.C.でのホワイトハウス記者会夕食会(WHCD)で発砲事件があり、31歳のコール・アレン容疑者が逮捕された。アメリカの混沌を象徴するかのように、この容疑者の人物像と動機の一端が、徐々に明らかになってきた。

『フォックス・ニュース』によると、拘束されたのはカリフォルニア州トーランス在住のアレン容疑者だ。事件当日、会場となったワシントン・ヒルトンの警備検問に突入し、複数の銃器を所持して発砲した。シークレットサービス隊員1人が被弾したが、防弾ベストにより命に別条はない見込みという。

 取り調べに対し、容疑者はトランプ政権関係者を標的としていた趣旨の供述をしているとされる。さらに、犯行の意図を記したとみられる声明文(マニフェスト)の存在も確認されている。

 その内容やSNSの投稿からは、反トランプ政権・反キリスト教的な思想がうかがえるといい、当局は思想的背景と犯行の関連について慎重に調べを進めている。

 事件前には容疑者の家族も異変を察知していた。兄が警察に連絡し、家族に送られたとされる声明文の存在を報告。さらに妹も、容疑者が近年過激な発言を繰り返し、「何かを起こす」といった趣旨の言動をしていたと証言していた。

 また、拳銃2丁とショットガンを購入し、自宅に保管していたほか、射撃場で訓練を重ねていたことも明らかになっている。特定の団体への関与や抗議活動への参加歴も確認されており、計画性の有無も含めて捜査が続いている。

 移動経路については、ロサンゼルスから列車でワシントンD.C.へ向かい、シカゴを経由した可能性があるとされる。

 なぜ政権関係者を標的にしたのか。現時点で動機の全容は解明されていないものの、声明文やSNS上の発信、家族証言などから、その背景が徐々に浮かび上がりつつある。

 当局は今後、正式な起訴に向けてさらに詳しい調べを進める方針だ。

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