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「世の中を変えてしまうかもしれない」トランプ大統領の重大発表、ホリエモンが詳しく解説

堀江貴文氏。(C)SAKANOWA

30-80パーセント薬価引き下げ、大統領令に署名へ。欧州の医薬品業界にプレッシャーか。

 実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が5月12日、ユーチューブの『ホリエモンチャンネル』で「トランプ大統領の重大発表について解説します」と題した動画を公開し、さっそく多くの人が視聴し翁注目を集めている。

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は5月11日、自身のエックスでアメリカ国内の薬価をほぼ即時、30-80パーセント引き下げる大統領令に12日に署名すると発表した。

 これまで医薬品会社は多額の研究費をかけているため、薬価が高額になることは仕方ないと主張。しかし、トランプ大統領は「これまでアメリカのカモだけが負担しきた」と指摘。選挙対策の資金が「これまで効果を発揮」してきたものの、「私には無理です。共和党にも通用しません」として、世界で最も安い国と同レベルまで薬の値段を引き下げさせるということだ。

 この発表を受けて、実業家のホリエモンこと堀江氏はユーチューブで「世の中を変えてしまうかもしれない」と驚いた。

 同じ薬であっても、アメリカでは世界的に比べると数十パーセント以上高く売られている。しかも製薬会社は巨大な大手企業になっている。そんな状況に、トランプ大統領は一次政権の時から疑問を投げかけてきた。ただ、その背景として堀江氏は、そもそも根本的にアメリカは日本のような国民皆保険ではなく、医療も基本的には自由競争主義であるという社会が影響していると説明する。

 日本では厚生労働省が、保険適用される薬に関して、適正価格を考慮して薬価を定めている。一般的なものであれば法外に高価ということはない(もちろん課題や問題もあるが)。

 今回の発表について、ホリエモンは関税の政策を含め、欧州の医薬品関連企業にプレッシャーを与えていく、そのあたりもよりアメリカ企業を優先していく――そういったトランプ大統領の狙いもあるのではないかと見ていた。第一次政権時にこの件で裁判に持ち込まれたが敗訴し実現できなかったというが、今回はよりパワーアップして法廷闘争にも負けない準備をしていると見られる。また、トランプ大統領を支持する「南部の貧しい白人にまさに刺さるような政策で、今後の展開が注目される」と、ホリエモンはその実行力に唸っていた。

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 医薬・医療関連企業が巨大になっていく。そんな社会経済に一石を投じることに。間接的ではあるが、日本への影響も気になるところだ。