【日本代表】「波はあるが」森保監督が明かす鈴木優磨&山中亮輔の招集理由
日本代表に初招集された鈴木優磨(左)と山中亮輔(右)。写真:上岸卓史、徳原隆元
2018シーズンのJリーグを代表する二人、いずれも初のA代表入り。
日本代表の森保一監督が11月7日、JFAハウスでキリンチャレンジカップ11月シリーズの2試合(11月16日ベネズエラ戦/大分、20日キルギス戦/名古屋)に臨むメンバー23人を発表した。前回10月シリーズのメンバーのうち、眼底骨折を負った小林悠(川崎フロンターレ)、気胸の手術を受けた長友佑都(ガラタサライ)が外れ、鈴木優磨(鹿島アントラーズ)、山中亮輔(横浜F・マリノス)がいずれも初めてA代表に選出された。
その記者会見で、森保監督は二人の招集理由について、次のように語った。
まず鈴木について、「ACL(アジアチャンピオンズリーグ)決勝に出場するなどアジアのチャンピオンを目指す力のあるクラブの中で得点という結果を残し、前線の選手として存在感を発揮している」と評価。今季公式戦では48試合17得点16アシスト(J1・30試合11得点9アシスト、ACL・13試合2得点5アシスト)とFWとして申し分ない結果を残している。
これまでも代表入りを待望する声は多かった。ただ鹿島での超過密日程により鈴木自身もコンディションにやや問題を抱えていた時期もあったことから、今回満を持しての初招集になったと言える。
一方、指揮官は山中について、「山中は年間を通し、継続して試合に出て、いいパフォーマンスを出しているということで招集させてもらいました」と説明し、次のようにも注文した。
「まだパフォーマンスに波のある選手だとは思いますが、スペシャルなものを持っています。特に攻撃面で左利きであることを生かした、クロスなどからフィニッシュに絡んだプレーが、今回の代表招集の理由に挙げられます」
森保監督は二人にはこれまでずっと注目してきたと強調。だからこそストロングポイントを思い切って発揮してもらいたいと期待した。
「このグループの中で、彼らがどういう力を発揮していくべきか、というところを見たい。初招集ですけれど、思い切りプレーして、個性を発揮してほしいです」
鈴木と山中。いずれも2018シーズンのJリーグを代表するタレントにも挙げられる。このチャンスを生かし、ぜひピッチでその力を爆発させて、メンバー争いに食い込んでいきたい。
文:サカノワ編集グループ