柏戦直後、鈴木優磨、昌子源、山本脩斗がピッチサイドで入れた「ACL決勝モード」へのスイッチ
ホームでは満員の大観衆の前で勝利!さあACL決勝第2戦だ!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
しっかり走り込む選手たちに声援。雰囲気は壮行会モードに。
[ACL決勝 第2戦] ペルセポリス – 鹿島/2018年11月10日/アザディ・スタジアム
粘って力強く逆転勝利を収めた11月6日の32節・柏レイソル戦(〇3-2)のあと、三協フロンテア柏スタジアムでは、この日ベンチ入りしたものの出場機会のなかった鈴木優磨、昌子源、山本脩斗、川俣慎一郎の4人がピッチに出て何本かダッシュを繰り返して、体に刺激を与えた。
時間は21時30分前。柏のスタジアムとあって目と鼻の先にいる選手に向けて、残っていた鹿島サポーターからは熱い拍手と歓声が送られる。柏戦の終了とともに、鹿島は11月10日に向けた準備もスタートさせていた。
ペルセポリスとのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第2戦は、10日の日本時間24時、つまり11日午前零時の開始である。
体のピークを迎える時間を少しずつ、できるだけ後ろへズラさなければならない。そこに向けて、ダウンを兼ねて、選手たちは短い距離をときに少しスピードを上げて走り、しっかりとひと汗をかいた。
最後はサポーターの声援に対して、鈴木も昌子も笑顔で手を振って応えていた。
雰囲気は、まさに壮行会モードだった。
クラブ一丸となって初のアジア王者へ――。アウェーでのナイターのあと、ピッチサイドで見られた熱く、温かいワンシーン。目の前の一戦、柏に勝利を収めたあと、ベンチにいた選手たちがACL決勝第2戦へのスイッチを「オン」に入れた瞬間だった。
文:サカノワ編集グループ