【日本代表】森保監督、続投は白紙「何も決まっていない」「誰が監督になるか分からない」W杯ベスト32敗退後に去就言及

日本代表の森保一監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「監督の力が一番足りなかった」。日本代表の目標は「アジアカップ優勝」だが――

[北中米W杯 ラウンド32]ブラジル 1-2 日本/2026年6月30日2:00/ヒューストン・スタジアム

 FIFA北中米ワールドカップ(北中米W杯)決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)は佐野海舟の代表初ゴールで先制したものの、カゼミーロとガブリエウ・マルティネッリに得点を決められ、ブラジル代表に1-2で敗れた。

 森保一監督は試合後の記者会見で、今後の日本代表の目標、そして自身の去就について、次のように言及した。

 ラウンド32敗退という結果を受けて、指揮官は次の目標を問われると次のように語った。

「日本代表として、日本サッカーとして、次の大きな大会はアジアカップだと思っています。まずはそこに優勝できるようフォーカスしていきたいと思います。

 ただ、今回のワールドカップで敗れた痛みは、たとえアジアカップで優勝したとしても消えるものではありません。もちろんアジアの頂点に立つことも大切ですが、今回のワールドカップでもアジア勢は苦しい結果に終わっています。

 だからこそ、さらにその先を目指すという高い目標を持ってアジアカップにも挑まなければいけません。アジアで一番という誇りを持ちながらも、その先を見据える雰囲気の中でアジアカップを戦えたらと思っています」

 この「アジアカップが次の目標」という発言を受けて、「今後も監督を続ける考えか」という質問が出た。

 森保監督は、自身の去就について「個人的なことは、まだ何も決まっていません」と明言。そのうえで、「先ほど話したのは、日本代表として次の大きな大会がアジアカップだということです。誰が監督になるかは分からないにしても、アジアの頂点を目指して戦うことは自然なことだと思っています。私の去就に関しては何も決まっていません」と繰り返した。

 また、試合後の円陣では選手たちに次のような言葉を掛けたという。

「みんな悔しい思いをしたと思うけれど、この悔しさを胸に刻んで、また次の成長につなげていこうという話をしました。この大会で終わる選手はほとんどいませんし、成功体験が一番いいですが、こういう悔しさや、うまくいかなかった経験も生かして成長し、日本のためにまた戦ってほしいと伝えました。

 今回はいろいろなところで『最高の景色を見よう』という言葉を掲げ、盛り上げていただきました。ただ、優勝という夢、目標として掲げた最高の景色を見ることはできませんでした。監督としては、みんなをそこへ導くことができず、本当に申し訳ないという思いを伝えました。

 ただ、違う意味での最高の景色は、選手やスタッフに見せてもらいました。毎回の活動で、選手もスタッフも本当にいい準備をしてくれて、練習でも試合でも毎回、全力を尽くしてくれました。その充実の日々を過ごせてもらったことで、監督としての最高の景色を見させてもらい、ありがとうという言葉は伝えました」

 さらに、優勝を目標に掲げながらベスト32で終わった結果について、森保監督は悔しさをにじませながらも、日本代表の成長を強調した。

「さきほど円陣でも話しましたが、世界一という目標は叶いませんでした。そこについては監督として申し訳ない気持ちです。素晴らしい選手たちがいて、チームが一丸となり、スタッフも最後まで粘り強く戦ってくれました。今日の試合も勝つチャンスは十分あったと思っています。そのチャンスをつかみ切れなかったという意味では、監督である私の力が一番足りなかったと思っています。

 ただ、この3年半から4年間、選手もスタッフも積み重ねてくれたことによって、日本代表のレベルは間違いなく上がりました。所属クラブでも選手たちはレベルアップを続け、それが代表にも還元されました。それは選手たちにも伝えました。

 これまで勝てなかった相手にも勝てるようになり、試合の中でも自分たちが意図したことを実践できる時間が増えました。日本代表は世界の中で一つフェーズが変わったと思っています。

 そして『世界一』という目標については以前から話していますが、日本は本命ではありません。今はダークホースとして世界一になる可能性を持つチームです。今日もそういう立場で、勝てたかもしれません。

 世界一を掲げたことで、自分たちは何をしなければならないのかをより考えるようになりました。チームだけでなく、日本サッカー全体、サッカーファミリー、そして普段あまりサッカーに関心のない方々にも、日本が世界一を目指して成長しているということを知っていただけたと思います。

 今回は叶いませんでしたが、これからも世界一を目指し、日本代表とともに歩んでいただける人がさらに増えていけばと思っています」

 関係者によると、日本サッカー協会(JFA)は続投オファーを出すという。ただし、森保監督が3期目を受任するのかどうかは不透明であるとも噂される。重要な勝負どころで結果を残せず、アジアカップ、東京オリンピックを含めビッグタイトルを獲得できなかった。一方、アジアのライバルでもある韓国が結果を伸ばし切れていないように、外国人監督を招へいするリスクもあり、宮本恒靖会長と山本昌邦ナショナルチームダイレクターがどのような決断を下すのか注目される。

関連記事

塩貝健人「昔のブラジルは強かった」発言が波紋、セレソン発奮材料に。主将マルキーニョス「私たちは謙虚に戦う」

日本 1-2 ブラジル】アンチェロッティ監督の記者会見「完璧な試合ができた」。ハーフタイムの指示は…

北中米W杯26選手のプロ入り育成ルートランキング! 最多はJユース11人、中学サッカー部出身は2人。高校、大学は…