佐藤二朗&橋本愛問題、フジテレビ”隠蔽”だったのか。「体調不良」など発表に記載されず

フジテレビ (C)SAKANOWA

元プロデューサー、弁護士らが問題点など見解を示す

 俳優・佐藤二朗さんが週刊誌で明かした一連の証言を受けて、フジテレビが7月7日に公表した発表内容(報告書)の一方の立場に重きを置いた内容について改めて注目が集まっている。様々な精神的負担や影響など、佐藤さんに関する内容が発表には記載が見当たらず、佐藤さんに厳しい内容になっているとの受け止めもあり、SNSやYouTubeでは「なぜ記されなかったのか」と疑問の声が上がっている。

 佐藤さんは週刊誌のインタビューで、コンプライアンス担当弁護士との面談で、橋本愛さんの状況によっては「タレント生命に傷がつきますよ」と告げられ、脅しのようだったと受け止めたと証言している。その後は橋本さんとの接触や会話に厳しい制限が設けられ、不眠などの症状に悩まされて医療機関で診療を受けたことも明かした。

 一方、フジテレビの報告書には橋本さん側への配慮や対応経緯は詳しく記されているものの、佐藤さんが体調を崩したことや、こうした弁護士とのやり取りについての記載は見当たらない。

 この点について、元テレビディレクターが運営するYouTubeチャンネル「元テレビDさっきー テレビで言えないテレビの話」は、「佐藤さんが体調を崩したことなど、報告書では一切触れられていない。これで客観的な報告書と言えるのだろうか」との見方を示した。また、演出担当者やドラマ部門の局長が佐藤さんの異変を認識していたとされる証言についても、「なぜ盛り込まれなかったのか」と疑問を呈している。

 さらに、20年間にわたり映画プロデューサーとしても活動するという元週刊誌記者・桜風涼氏も、自身のYouTubeで「映画関係者としては、佐藤さんが気の毒という受け止めが少なくない」とコメント。撮影現場でのコミュニケーションやマネジメントに課題があった可能性を指摘した。

 一方、法律の専門家の視点として、福永活也弁護士は、フジテレビが発表で、弁護士がハラスメントについて『事実認定』との表現を用いた点について、「客観的事実が確定したような印象を与える表現で、一歩踏み込みすぎたのではないか」との見解を示した。

 一方、弁護士は依頼者の利益を守る立場であることも説明。裁判などで争う場合、互いが証拠や証言をもとに最大限の主張をすることが求められていることを強調した。

 今回の佐藤さんの証言により、フジテレビの発表に記されていなかった経緯が新たに明らかになったと受け止める声も出ている。フジの発表は事案全体を反映していたのか、それとも一方の立場をより尊重する内容だったのか――。そうした疑問の声も上がり、議論が広がっている。

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