【日本代表 採点】抜群のポストプレー大迫がMOM。渋滞の影響か全体的に低め
【マン・オブ・ザ・マッチ】大迫勇也(日本)
シュミット・ダニエルがGK争いにしっかり食い込む。
[キリンチャレンジカップ] 日本代表 1-1 ベネズエラ代表/2018年11月16日/大分銀行ドーム
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。0.5点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
GK
23 シュミット・ダニエル 3.5
代表デビュー戦をPKによる1失点に抑える。前半の度重なるFKのピンチを、高さを生かして凌いで、日本に流れをもたらした。CBとのスペースを埋める動きも無駄なく堂々とプレー。GKのポジション争いにしっかり食い込んできた。
DF
4 佐々木翔 2
質の高いクサビのパスも放っていたが、失点につながりかねない致命的なミスも。次第に周囲との距離間も悪くなり、FKに対し壁の間を空けてしまうなど、「隙」を見せてしまった。
16 冨安健洋 3.5
エネルギッシュで躍動感に溢れ、大型FWサロモン・ロンドン(23番)への対応は一歩目で必ず勝っていた。12分のゴール内へのシュートを間一髪クリアしたプレーも光る。クサビのパスの精度を上げ、タイミングも学んでいきたい。
22 吉田麻也 3
ボールへ襲い掛かる冨安をフォローしながら、最終ラインで起点役を担う。ほとんど相手にチャンスを与えず、試合終了間際には幻の逆転ヘディング弾も……。
19 酒井宏樹 3
国際Aマッチ49試合目にして、豪快なボレーから初ゴールを奪取。このまま勝っていればMOMだったが、味方のミスからとはいえ不用意なチャージでPKを与えてしまった。大きなプラスとマイナスのプレーにより「3」の評価とした。
MF
6 遠藤 航 2.5
球際は強く、日本の防波堤になっていた。ただ「ボランチ=センターハーフ」としては、攻撃のアイデアが不足し、切り替えの際の一瞬の切れや俊敏性も物足りなかった。
7 柴崎 岳 2.5
ボールコントロールの技術の高さを示し、好インターセプトも見せ、後半に入り何度か攻撃のアクセントを与えた。ただ、やはりゲーム勘の問題か、この日の渋滞などの影響か、プレーに怖さが感じられなかった。
10 中島翔哉 3(▼68分)
セットプレーのキッカーを担当し、酒井の先制ゴールをアシスト。35分の大迫のスルーパスに抜け出た決定機を決めたかった。佐々木が守備に終われた間、フォローに回ったが、守備面では後手を踏んだ。
21 堂安 律 2.5(▼77分)
この日は高い位置でボールを収められず、起点になり切れなかった。26分の決定的なチャンスも逃してしまった。
9 南野拓実 2 (▼77分)
ボールを追って、下がりすぎてしまった印象。そのため前線の他の選手との距離が空いてしまった。9月、10月の試合で見せていた躍動感は影を潜めた。
FW
15 大迫勇也 3.5(68分)【MAN OF THE MATCH】
マーカーが飛び込んでくる反動を生かし、たちまちチャンスにする。そんなお手本となるようなポストプレーから堂安、中島の決定機を作り出した。さらにゴールに向かう獰猛さも増せば、怖いものなしか。「4」の評価でも良かったが、勝てなかったことを加味し「3.5」に。
▽交代選手
MF
8 原口元気 2.5 (△68分)
左サイドでの上下動を怠らずハードワークで貢献。守備面で走力をもたらせるのは、中島にはないところ。しかし彼の本来の魅力はドリブル。豪快なカットインからのシュートを、もっと狙っていいのでは。
FW
13 北川航也 3 (△68分)
評価を高めた一人。前線の高い位置でよく顔を出して、相手の嫌がるところでボールを収め、何度かチャンスを作り出した。
MF
14 伊東純也 ― (△77分)
アーリークロスから吉田の幻のヘディング弾をアシスト。短い出場時間にも対応できるようになり、切り札としての地位を確立してきた(本人は先発で出場したいはずだが)。
FW
11 杉本健勇 ― (△77分)
中盤まで引いてパスを引き出しながら、失点のPKにつながるボールロストをしてしまった。逆襲に向かう起点になりきれなかった。
文:サカノワ編集グループ