堂安律も頷く2018年日本代表ラストゴール「綺麗な崩しができた」
キルギス代表戦で中島のゴールをアシストした堂安律。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
途中出場から、南野の突破、堂安のパス、中島のシュートで4点目。「自分にあえてプレッシャーをかけてピッチに立った」。
[キリンチャレンジカップ] 日本 4-0 キルギス/2018年11月20日/豊田スタジアム
日本代表のMF堂安律はキルギス代表戦の59分、伊東純也と交代でピッチに立ち、すぐさま積極的に仕掛けて攻撃の起点となった。
迎えた73分、日本代表にとって2018年最後のゴールが決まる。
右サイドから南野拓実がゴールに向かって仕掛ける。そしてゴール正面にいた堂安にマイナスのパスでつなぐ。ボールを受けた堂安は相手をぐっと引き付けて左サイドでフリーになっていた中島翔哉へ。そして中島がゴール隅に狙いすましたシュートを突き刺した。
今年のラストゴールをアシストした堂安は、次のように頷いて語った。
「良い形でボールを奪えました。相手が引いて守っていたこともあり、ショートカウンターは絶対にチャンスになると思っていました。そのなかで、あのような綺麗な崩しができたのは良かったと思います」
20歳のアタッカーはそのように4点目の一撃に手応えを得ていた。
「ここで結果を残せなければ先はないと思っていましたし、自分にあえてプレッシャーをかけてピッチに立っていました」
約20分間の出場。FIFAランキングが90位という相手であり、必ず一つは結果を残す、と自らに言い聞かせ、実際にしっかり形にしてみせた。そうしてまた、堂安は自信を深めたという。
「自信は常に持っています。(アジアカップのメンバー入りは)まだまだ確定ではないと分かっています。オランダに戻って5試合ほどあるので、さらに自信をつけて、もっと自分が中心になっていけるように、まだまだこだわってやりたいと思います」
所属先のフローニンゲンは最近2連勝と調子を上げている。今週末25日にはアウェーで、小野伸二が過去に所属した名門フェイエノールトと対戦する。堂安が日本で弾みをつけて、その楽しみな一戦に挑む。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI