レアルの久保らレンタル組5人「復帰計画」に障壁も…
久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
来季ウーデゴール、ダニ・セバージョスらとともに。スペイン『アス』紙が報じる
スペイン紙『アス』はこのほど、スペイン1部リーグ(ラ・リーガ)のレアル・マドリードが来シーズン、日本代表MF久保建英ら5人のレンタル組の復帰を計画していると報じた。来季、彼らを呼び戻すことで血を入れ替え、そこでできた資金を補強に投じるということだ。
記事によると、現在活躍しているダニ・セバージョス(23歳/アーセナル)、アフラフ・ハキミ(20歳/ボルシア・ドルトムント)、マルティン・ウーデゴール(20歳/レアル・ソシエダ)、セルヒオ・レギロン(22歳/セビージャFC)、そして久保(18歳/RCDマジョルカ)の5人を呼び戻す考えだという。
レアル・マドリードは過去のように、世界的なマーケットの中で資金的にもずば抜けた存在ではなくなってきた。パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティなど「石油マネー」が投じられたクラブ、最も潤うプレミアリーグ勢とともに選手獲得を争い、劣勢を強いられてきた。
それでも「白い巨人」のブランド力は一向に低下せずにいる。そうしたなか、チームの過渡期にあるレアル・マドリードは久保ら優秀な若手の獲得に成功。彼らを加えることでコストを抑え、同時にキリアン・ムパッペの獲得に資金を集中させたい考えだという。
ただし、課題も挙げる。
例えばレギロンに関しては、同ポジションであるフェルランド・メンディを今季獲得していて、そのために500万ユーロ(約6億円)を投じている。そのために、復帰してもメンディが優先されることもあり得る。そうした戦力バランスが整理されるかがポイントになる。
同様にハキミもレアル・マドリードへの復帰を望んでいる。が、サイドバックはどちらかというと戦力的にも充実しているだけに、そのあたりをどう捉えるか。
一方、セバージョスはアーセナルへの完全移籍を希望していると伝えられる。ジネディーヌ・ジダン監督の起用法に疑問を呈していたこともあり、「復帰計画」の中で、最も難航しそうな一人に挙げられる。
そうしたなかで久保については、「復帰への障害が最も少ない」と伝える。ただし、課題としては、レアル・マドリードの攻撃陣という”巨大な競争”が待っていること。ロドリゴ、ヴィニシウスのように、自信さえあれば、挑戦のドアは開かれるだろう。つまり、久保の”決意”に懸かってくるということだ。EU外の外国籍選手枠も関わってくる。もちろん、その挑戦権を得るためには、まずはマジョルカでの活躍が必須になる。
マジョルカは10月26日に最下位だったCDレガネスにアウェーで0-1の完敗を喫し、3勝1分6敗(7得点・13失点)で15位。久保は59分から途中出場してドリブル突破からチャンスを作ったが、ゴールはならなかった。リーグ8試合(384分)出場1アシスト。3節から全試合で出場している(先発が3試合、途中出場が5試合)。
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[文:サカノワ編集グループ]