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【スペイン】冬の補強ポイントは?レアル、バルサ、マジョルカ、エイバル…

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

久保はクチョとともにマジョルカのキーマンに挙げられる。

 スペインメディア『アス』は12月26日、スペイン1部リーグ全チームの冬の移籍市場での動向予測を掲載した。日本人選手が所属するSDエイバル、RCDマジョルカ、FCバルセロナ(安部裕葵はBチーム)、また久保建英の所属元であるレアル・マドリードの4チームについて書かれたレポートの概要をまとめた。

▼SDエイバル
 乾貴士が所属するエイバルは、6年連続の1部残留をクラブとしての目標に掲げる。スポーツ部門担当のハビエル・グルチャガ氏は「冬の移籍市場では、あらゆる選択肢がある」と語り、何かしらの動きがあることを示唆している。しかし資金は限られ、シーズン終盤には選手たちへの「ボーナス(勝利給など)」も必要になるため、ピンポイント補強を狙う形になる。そのなかで、ラシン・サンタンデールの21歳のサイドバック、アイトール・ブニュエルが第一の候補に挙がっているそうだ。

▼RCDマジョルカ
 久保建英が所属するマジョルカのマヘタ・モランゴCEOは冬の移籍市場について「万能薬があるとは言えない。ただ機会を生かせれば、改善のため活用したい」と慎重な姿勢を示し、この移籍期間に冷静さを保つことの重要性を強調する。様々な売り込みや駆け引きがあるなか、「落ち着いていなければいけない」と自らに言い聞かせる。記事では昨夏に加わった「久保とクチョ・エルナンデスが順応してきている」ことを、補強以上のプラス効果に挙げている。

▼レアル・マドリード
 久保の所属元であるレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は、この冬の移籍市場で積極的に動くことはないと明言している。カリム・ベンゼマが32歳とフル稼働するには難しい年齢に達しており、背番号「9」の獲得を課題に挙げる。そのため、ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)、クリスティアン・エリクセン(トッテナム・ホットスパー)の獲得は現時点では「オプション」。チャンスがあれば―ーという段階か。補強に本腰を入れるのは、今シーズンの成績が見えてからになりそうだ。

▼FCバルセロナ 
 バルセロナのエルネスト・バルベルデ監督が気を揉んでいるのは、選手が出ていくことの心配のようだ。力のある選手が揃うが故に、レギュラーで出られずにいる選手の放出の噂が絶えない。その一人であるチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルは「(移籍に関する)話は仲介人に任せている。私はバルセロナでプレーできることに幸せを感じている」と語っている。そういったスタンスの選手は少なからずいるようだ。またバルセロナBチームの安部裕葵は、チャンピオンズリーグのグループステージ最終節のインテル・ミラノ戦(〇2-1)のメンバー入りを逃し、今季のトップチームでの公式戦デビューは厳しくなった。

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[文:サカノワ編集グループ]

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