【水戸×浦和】VAR時代の表裏、仙波大志へのレッドカードは“妥当”か、その理由は…
水戸のサポーター。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA
水戸は今年、早くも通算5枚目のレッドカードに
[J1 第10節] 水戸 0–1 浦和/2026年10月17日16:00/水戸信用金庫スタジアム
J1リーグ第10節、浦和レッズが水戸ホーリーホックとの一戦、80分以上数的優位に立つなか、90+4分の笹修大のゴールで1-0の勝利を収めた。
この試合のターニングポイントとなったのが、開始10分、仙波大志の退場処分だった。
中盤でのルーズボールを巡る攻防で、瀬古樹と仙波が競り合った。すると瀬古がスライディングでボールに触れると、一歩遅れた仙波の右足が瀬古の左足の脛を踏んだ。
主審はまずイエローカードを示したようだ。しかし、レッドカードの可能性があるとして、VARが介入。御厨貴文主審はオンフィールドレビューで映像を確認し、仙波に対するイエローカードを取り消し、レッドカードを提示した。
御厨主審はスロー再生のみならず、ノーマルスピードでも複数の映像を確認。そのうえで、最終的なジャッジをくだした。
VARはレッドカードの可能性があると指摘しており、退場処分となる可能性の高まるシチュエーションである。一方、仙波は故意ではなく、また完全に体重をかけているわけではない。イエローカードであってもおかしくはないと言えた。その意味では、水戸にとっては不運だった。
しかし御厨主審はレッドカードに判定を変えた。
選手生命を脅かすプレーにはレッドカードが提示される――。その点は2026-27シーズン、IFAB(国際サッカー評議会)が引き続き重視していると、日本サッカー協会(JFA)からも説明があった。
そのため、今回のようにスパイクの足裏が相手を結果的に踏みつけた際、今季もレッドカードが提示される傾向が続いている。
今回は、まず競り合いで先にボールに触れていたのが瀬古だった。スライディングでボールをクリアしたあとの瀬古の足を、そのボールを狙っていた仙波が踏みつける形となった。結果、事実として、仙波はボールのないところで、足を踏みつけてしまったことになる。
まさにVARの存在意義を示す判定と言えて、VARのないJ2であれば“見逃されていた”可能性のあるファウルも厳密に検証された。
水戸は今年5枚目のレッドカードだ。J1特別大会でも18試合中4試合で退場処分を受けていた(警告2枚が3度、一発レッドが1度)。2026-27シーズンは今回が初めてではあった。
序盤は快進撃を遂げた水戸だが、主力に負傷者が相次ぎ厳しい戦いが続く。J1のスピードに順応していくことも、当面の目標であるJ1残留に向けたテーマになりそうだ。
いま読まれている記事
【浦和】「自分がねじ伏せてやろう」笹修大、劇的J1初ゴールの舞台裏。金子拓郎と交わした約束とは?




