【エムバペ】中国国営テレビがレアル・マドリードなどスペインリーグの放送停止を継続。“独裁者”発言の波紋広がる
エムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
中国の配信サービスでは過去のレアル戦も削除
スペイン1部レアル・マドリードのフランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian MBAPPE)の“独裁者”発言を巡り、中国での騒動がさらに拡大している。中国国営テレビがスペイン1部ラ・リーガの放送停止を続けるなか、現地の動画配信サービスからはレアル・マドリードの過去の試合映像まで削除されているという。
ポルトガルのスポーツ紙『ア・ボラ』が11月1日、スペイン紙『マルカ』などの情報をもとに報じた。
中国国営テレビ『シーシーティービー』は10月26日、エムバペの発言を問題視してラ・リーガの放送停止を決定した。その措置は11月に入っても継続され、10月30日から11月1日にかけて行われた第11節の試合も中継されなかった。
ビジャレアル対エスパニョール、レバンテ対アトレティコ・マドリード、バルセロナ対アラベスなどの試合が放送されず、11月1日のラシン・サンタンデール対レアル・マドリードも国営テレビでは中継されなかった。
一方、中国でラ・リーガのデジタル配信を担う『ミグ』は、ほとんどの試合を予定通り配信。しかし、レアル・マドリードの試合だけは例外となった。
11月1日のラシン・サンタンデール戦は配信予定から外され、さらに過去の試合映像も閲覧できなくなっているという。
また、ミグでは8月と9月の試合記録を確認しても、レアル・マドリードの試合が表示されない状態になっている。他クラブの試合結果やハイライト、フルマッチ映像は引き続き視聴できるにもかかわらず、レアルの関連コンテンツが削除されているというのだ。
SNSでは今回の騒動が起きた直後から、バルセロナとのエル・クラシコでエムバペが決めたゴールの動画も消えたと指摘する声が上がっていた。
発端は、エムバペがインタビューで、自身のお気に入りのインターネット上の合成画像について語ったことだった。
フランス代表のエースは、自身の顔を「中国の独裁者」の姿に重ねた画像が面白いと発言。毛沢東の名前を直接挙げたわけではなかったが、その合成画像が中国の元最高指導者・毛沢東を題材にしたものだったため、中国国内で強い反発を招いた。
騒動を受け、中国企業がエムバペとのスポンサー契約を相次いで解消。国営テレビはラ・リーガの中継だけでなく、エムバペが出演する広告などの放送も停止した。
エムバペ本人は10月27日、フランス語、中国語、英語で謝罪文を発表。翌28日にはレアル・マドリードも公式声明を出し、中国の人々や歴史、文化への敬意を表明するとともに謝罪した。
さらにラ・リーガも遺憾の意を示し、ハビエル・テバス会長がシーシーティービーを管轄する中国中央広播電視総台(CMG)に書簡を送っている。
中国側は謝罪を受け取ったことを認めているものの、放送再開の時期は明らかにしていない。
レアル・マドリードは11月1日のラシン・サンタンデール戦で3-0の勝利を収め、エムバペもゴールを決めた。しかし、中国の国営テレビとミグでは、その一戦を視聴できない状況が続いた。
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