平川忠亮の引退に「生涯のベストフレンド」小野伸二は何を思う?
今季限りでの引退を発表した浦和の平川(左)、元同僚であり小学校時代からの大親友である小野(右)。(C)SAKANOWA ・ Takamoto TOKUHARA
浦和の全タイトルを知り、現在唯一の06年リーグ優勝を知る男。平川の引退発表とともに自身のブログを更新。
浦和レッズは11月26日、DF平川忠亮が今季限りで引退すると発表した。12月1日のリーグ最終34節・FC東京戦のあと、セレモニーを行う。
平川は1979年5月1日生まれ、39歳。静岡県出身。172センチ・72キロ。清水市立庵原小―清水市立庵原中―清水市立商業高―筑波大―浦和レッズ。浦和では2002年から18年まで、通算335試合9ゴールを記録。07年と17年のACL、06年のJ1リーグ、03、16年のJリーグカップ、05、06年の天皇杯と、浦和のすべてのタイトルを知る男。06年のリーグ優勝を経験している最後の選手となった。
平川は次のようにコメントしている。
「今シーズンをもって、引退する決断をしました。ファン・サポーターのみなさんをはじめ、ホームタウンやパートナー企業のみなさんなど、本当に多くの方が僕や浦和レッズを支えてきてくれました。チームメートやチームスタッフ、そしてクラブも含め、すべての方に感謝しかありません。
17年のプロサッカー人生というのは、自分の想像をはるかに超える期間でした。やりきった思いが強く、一つの後悔もありません。そして、浦和レッズというクラブで過ごせたことは、本当によかったと感じています。
今後については、クラブと一緒にどのような形がよいか考えているところです。また、あらためてご報告できればと思います。
浦和レッズのファン・サポーターは、温かいサポートをするだけではなく厳しい面もありました。でも、それが自分の成長につながったと思っていますし、あらためて、みなさんには感謝を伝えたいです。
最終節の試合後には、みなさんに挨拶をさせてもらうことになると思いますが、湿っぽくはしたくありません。ぜひ、みなさん、スタジアムにお越しいただいていつもどおり共に戦い、勝利を勝ちとりましょう」
また、平川の引退に際して、浦和の元チームメイトであり、小学校からの大親友である小野伸二は、自身のブログ「小野伸二公式ブログ」を更新。次のようにメッセージを送っている。
「俺の小学校からの付き合い、そして生涯のBest friendが引退を決意しました。レッズ一筋17年、沢山の記録と、記憶をありがとう。こんな人に愛されるサッカー選手も稀だと思います。 俺も悔いが残らないサッカー人生を送ります。タダアキ、本当にお疲れ様でした」
サッカー人生をともに歩んできた小野にとっても、平川の引退は、ある意味、一つの節目となったようだ。
平川が最終節後、どのような言葉を発するのか楽しみだ。
文:サカノワ編集グループ