ドルトムントバス襲撃事件の被告に「懲役14年」。二人負傷、香川真司も被害者
香川真司 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
地元の陪審員裁判が判決を下す。
昨年4月にボルシア・ドルトムントが欧州チャンピオンズリーグ(CL)のASモナコ戦に向かうためホームスタジアム近くのホテルを出発した直後にチームバスが爆発物で襲撃された事件で、11月27日、ドルトムントの陪審裁判所は29歳のセルゲイ・W被告に対し、懲役14年の判決を下した。
事件は2017年4月11日、ドルトムントの選手とスタッフを乗せたバスがホテルを出発した直後、生垣から発射された3発の爆弾でバスの窓などが破損させられ、乗っていたマルク・バルトラが右手首を骨折、バイクで警護していた警察官も負傷を負ったもの。香川真司も同乗していて、後日自身のブログで「今まで戦争やテロというのは自分にとって遠いイメージがありました。でも今回このような事が起きて他人事ではなく本当身近に危険がある事を実感しました」と恐怖の体験を振り返っていた。
被告側はドルトムントの株価を下落させて「数万ユーロ」を儲けるための計画的な犯行に及んだものの、殺意はなかったと主張。一方、クラブ側は28度もの計画を立て、十分に殺意はあったとして終身刑を要求していた。
この日、法廷の130席はすべて埋まり、午後2時に開廷。クラブや被告それぞれの弁護士をはじめ、被告本人が出廷するなか、間もなく判決が言い渡された。
文:サカノワ編集グループ