【浦和】2年連続主将、柏木陽介が決意を示す「切磋琢磨していいチームを作り上げる」
柏木陽介(中央)が2年連続主将に決定。始動した浦和は、さっそく体力テストを実施した。左がエヴェルトン、右が森脇良太。(C)SAKANOWA
昨季はリーグ最多アシストを記録、一方、無得点。「たまには自分を出して、ゴールを狙う」
浦和レッズが1月17日に始動した。MF柏木陽介が2年連続のチームキャプテンに決定(副キャプテンは興梠慎三と槙野智章)。トレーニング後、浦和で迎える10年目のシーズンに向けて抱負を語った。
この日はインターバル走をはじめとした体力テストと血中乳酸値などの測定が行われた。さっそく体を追い込んだ初日、柏木はしっかり手応えを感じ取っていた。
「仲間と会えることを楽しみにしていました。ただ、今日からきついトレーニングが始まると思うと、ちょっと憂鬱な気持ち。その両方が入り混じってのスタートとなりました。(新戦力が加わりチーム内の競争も厳しさを増したが)そうでなければチームは強くならない。良い刺激を与えてくれたら、僕にとって、もっと力になるので、みんなで切磋琢磨して、いいチームを作り上げ、タイトルを獲りたいと思います」
そう決意を示した柏木は、このオフ、上手く切り替えてコンディションを整え、始動日を迎えられたという。
「(オフは)まずサッカーを忘れて休み、元旦からしっかり体を動かしてきました。今日の体力テストでも、これぐらい走れるという成果を感じています。ただ上げすぎてケガをしないように、自分がやれることをやりつつ、しっかりコントロールして、ベテランらしいキャンプにして、ゼロックススーパーカップ(2月16日)では全開でプレーできるように準備したいです」
目標は変わらず、「すべてのタイトルを獲りにいきます。それができるチームだと信じてプレーしているので、一つでも多くのタイトルを獲って、シーズンを終えたい」と、4年連続の主要タイトル獲得を狙う。
柏木自身の目標は、得点を決めること。昨季は天皇杯を獲得したものの、プロ13年目にして、初めて公式戦ノーゴールに終わった。13アシストはリーグ最多で、前線の選手の特長を引き出すことができた。そこに自身の得点も上積みして、貢献したいと話す。
「昨年は得点ゼロに終わってしまった。アシスト(昨季13アシストはリーグ最多)はこのまま続けて、チームのことを考えつつ、たまに自分を出して、ゴールを決めに行く姿勢を示せれば、さらに勝利につながる。そこを意識してプレーしたいと思います」
自身の体力テストが終わったあとは、その後の若手や新人のインターバル走を見守り、「(もう1本さらに)行ける、行けるぞ!」「すごいな!」と盛り上げ役も買って出て、大きな声を響かせていた。この日の大原練習場は快晴。柏木の2019シーズンがスタートした。
文:サカノワ編集グループ